共済の基礎知識| 生命保険や医療保険と違うもの?

共済という仕組みがあります。みんながお金を出し合い事故があった時に備えるという意味では保険と同じ仕組みと言って良いでしょう。医療保障や死亡保障などがあり、その意味でも生命保険に似ています。自動車保険タイプもあるので、損害保険に近い部分もあります。生命保険と損害保険を合わせたようなものだと考えておくと、理解がしやすいのではないでしょうか。

ただ、生命保険や損害保険とはちょっと違った特徴もあります。

根本的な考え方は保険と同じ

保険に近い仕組みに共済というものがあります。このページでは、共済の基礎知識について確認しておきましょう。

共済は保険と近い仕組みというか、基本的な考え方は、ほとんど同じものだと思って良いでしょう。

みんなからお金を集めて、事故が起こったら集めたお金が渡されるという意味では、全く同じ仕組みなのです。共済は非営利ですから、助け合いという意味では、生命保険以上という言い方もできるかもしれません。

生命保険に入ることを考えている人なら、共済も忘れずに検討しましょう。共済の方が生命保険会社の死亡保険や医療保険よりも安いことが多いですからね。チェックだけでもしてみる価値は十分にあると思います。

保険に興味があれば、代表的な共済だけでもチェックしておきましょう

共済で代表的なのは、全労災とJA共済、県民共済の3つでしょう。とりあえずは、この2つをチェックしておけば良いのではないかと思います。県民共済は、地域によっては無かったりもするのですけど。

ちなみに共済というと、「こくみん共済」という名前を思い出す人もいらっしゃるでしょう。テレビCMなども流れているようです。

しかしながら、こくみん共済という独立した組織があるわけではありません。実は全労災の商品の一つですなのです。

仕組みがちょっと複雑

共済のサイトを見ていて思ったのですが、仕組みが複雑なものが多いような印象があります。仕組みが複雑というか、システムが変わっていて使い辛そうな部分もあるのです。

個人的に一番理解に苦しんだのが、死亡原因によって死亡保険金額が違うケースがあるという点です。

例えば、全労災の定期生命プラン・総合タイプというところの商品説明を見ると、病気等で亡くなった場合と不慮の事故で亡くなった場合で共済金(要するに死亡保険金)が違うのです。死亡原因でもらえるお金が違うわけですね。

率直に言って、そうする理由は全く分かりません。死亡理由が何であろうと、残された家族にとって必要な額は大差ないと思うんですよね。

それとも、災害などで亡くなった場合は、普通の場合よりもお金がかかるということを念頭においているのでしょうか。ちょっとわかり難いですね。

何にせよ、普通の生命保険よりはちょっと癖がある商品が多そうです。もっとも、漢字生保と呼ばれる古くからある生命保険会社の商品も、複雑なものが多いですけどね。

年齢による有利不利もある

また、共済では、年齢による有利不利もあります。

生命保険の死亡保険では、その人がこの先1年生きる確率を基に、保険料が決まっていきます。若い人は無くなる可能性が小さいので保険料が安く、年配の人は確率が高いので保険料が高いといった具合です。

しかし共済では、多くの商品は保険料が年齢によらずに均一です。つまり、20歳でも60歳でも、男でも女でも変わらないわけです。

こういう仕組みだと、無くなる可能性が小さい若い人は不利になります。逆に言うと、年齢が高い人にとっては保険料が安く済み、有利な仕組みといえるでしょう。

このあたりの点も十分に考慮した上で、共済にするのか生命保険にするのか選んだらよいのではないかと思います。

幅広く商品展開しています

ちなみに共済では、損害保険的な商品の取扱もあります。自動車保険やら火災保険の役割をする商品があるわけです。

自動車保険に相当する共済に関しては、保険料が相当安くなるという話もあります。自動車を持っている人は、こちらもチェックしてみると良いでしょう。

その他にも、取扱保障の数は、かなり多いようです。生命保険や損害保険が取り扱っているものに関しては、大体カバーしているという認識で良さそうですね。

それ以上に、生命保険や損害保険として扱われていない、変わった保障も見つける事ができます。色々調べてみると、面白いと思います。

どうやって制度設計をしているのか不思議

保険において保険料と保険金を決めるのに、保険数理という数学を使います。小難しい数学を使うことで年齢に対する保険料が決められたりするのです。

ちょっと不思議なのは、共済はこの部分をどうやっているのかという点です。保険料が年齢によらず均一なものがあったりと、かなり雑な印象があるのです。

また、逆に、種類はたくさんあり、死亡理由によって共済金が違うなど複雑な部分もあります。数学的に整合性がどの程度あるのか気になるのです。

もしかして、どんぶり勘定でやっているのではないかと疑いたくなります。普通の保険とは違う方法があるのかもしれませんけどね。

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