学資保険の保険料を納め方には、様々な方法があります。毎月1回保険料を引き落とす月払いが一般的ですが、その他にも半年ごとの半年払いや1年ごと年払いなどもあります。
このあたりの払い込み方法は、まあ理解できます。でも、どうしても納得できない払い込み方法があります。その一つが、一時払いという払い込み方法です。
簡単に言うと一時払いというのは、一番最初にすべての保険料を払ってしまうことです。学資保険の場合は、最初に数百万円単位で保険料を支払ってしまうことになります。
もちろん学資以外の保険では、、一時払いが合理的な選択だというケースも無くはありません。でも学資保険での保険料の一時払いは、明らかに合理性を欠くように思うのです。
一時払いのメリットは
保険料を一時払いにするメリットは、私たちが支払う保険料の総額が安くなる事です。なぜ安くなるかというと、保険会社は最初から大きい額で運用できるからです。
学資保険の一時払いの場合だと、数百万円単位のまとまったお金で十数年単位の長期で運用する事ができます。当然ですが運用益はかなりのものになるわけですね。ですから、その分保険料を安くできるのです。
こう考えると、一時払いにするのはメリットが大きそうですよね。ただ実は、メリット以上のデメリットがあるのです。
資金の流動性が失われる
保険を利用して運用する大きなデメリットの一つは、途中で資産運用の方針を変えるのが難しくなるという点です。なぜかというと、保険という商品は途中で解約すると不利なようにできているのです。
特に、短い期間で解約した場合は最悪です。元本割れする可能性すらあります。
余程金銭的に余裕がある人を除いて、流動性が低い商品を使うのは、あまり賢い選択とは言えないでしょう。私たちの行動の選択肢を少なくしないためにも、一時払いの学資保険は避けた方が良いわけです。
インフレに弱い
学資保険の大きなデメリットとして、インフレに弱いという点も挙げられるでしょう。学資保険は金融商品としてみると、固定金利の商品です。経済環境が変化しても運用する金利は変わりません。
ということは、長期金利が低い時期に契約してしまうと、そもそも大きく増やすことができません。さらに、インフレになってしまうと、実質的には元本割れする事になるわけです。これを書いている現在の状況を考えると、こういうことは十分に起こりえます。
特に、学資保険は運用する期間が20年近くに上ります。ですから、かなり大きな元本割れになる可能性もあるのです。一時払いの学資保険だと、毎年実質的な資産を減らすようなことにもなりかねません。
他に有利な運用ができる可能性も
学資保険のメリットは、毎月少しずつ保険金を積み立てられることです。しかしながら、一括で購入してしまった場合、このメリットはなくなってしまいます。
結局こうなってしまうと、他の金融商品を買うのと大した違いはありません。そうであれば、他の金融商品を選ぶという選択肢もあるわけですよね。学資保険は数ある選択肢の一つということになります。
そんな状況で、学資保険を選ぶかなあ。ちょっと疑問ですね。
というのも、保険での資産運用には、高い手数料がかかります。また、保険部分のコストもかかります。わざわざ保険を選ぶメリットが無いように感じるのです。
最初からある程度のお金が用意できている場合は、保険にする必要は無いはずです。というのも保険を選ぶメリットは、子供の大学入学までに父親に万が一のことがあった場合のリスクヘッジですよね。
そうであれば、高い手数料と保険部分のコストは負担する必要がありませんから。やっぱり、一時払いの学資保険には意味を感じないのです。
他の商品も検討してみよう
一時払いの学資保険を選べるような情況にある人は、他の金融商品も検討してみることをお勧めします。控えめに言っても、最初から保険に決めてしまう必要性はまったくありません。
その上でやっぱり保険が魅力的だと感じるのなら、学資保険を選べば良いでしょう。大学の進学費用といったら学資保険という思い込みは、やはり危険です。
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