ある調査によると、サラリーマン家庭の主婦には416万円ものへそくりがあるそうです。
あ、多分、この数字は嘘だと思いますけどね。嘘というか、偏ったサンプルでの調査だと思います。なにか数字を大きく見せたいインセンティブでも、あったのかもしれません。
まあ、でも、へそくりがある主婦が少なくないのは事実なのでしょう。
さて、妻がへそくりでお金を貯める時、保険を使うのはどうなのでしょうか。ちょっと検討してみましょう。
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サラリーマン家庭に400万円を超えるへそくり?
ある調査によると、サラリーマン家庭の主婦には、平均416万円台のへそくりがあるのだそうです。
■ ”へそくり”平均額 過去最高の416万円(THE PAGE)
率直に言って、個人的には、この調査の信憑性に疑いを持っています。ちょっと多すぎるとは思うんですよね。
というのも、公的な機関の調査を見ると、100万円の預金すらない家庭も結構多いからです。100万円の預金すらない家庭が多いのに、へそくりだけで416万円って、ちょっと考えられないですよね。
この手の平均というのは、金額が大きいサンプルに引きずられて、平均が大きめに出る事があります。例えば、1億円を超えるようなへそくりを持っている人がいたら、その人がいるために平均が大きくなってしまうのです。
一応そういうケースも考えられなくはありません。ただ、そういうケースを考慮しても、やっぱりリアリティがない数字です。
おそらくですが、母集団をいい加減に選んだのでしょうね。サンプルが金持ちばかりなら、こういう調査結果になります。
民間の調査で良くあるパターンですね。記事を読んでも、「へそくり」の厳密な定義も載っていませんでしたし。
保険でへそくりを持っている人もいるのでしょうね
まあ、何にしても、多くの家庭である程度のへそくりがあることに関しては、間違いないと考えて良いでしょう。416万円という数字の信憑性はともかくとしてね。
このへそくりが、現金や預貯金だった場合、おそらく大きな問題にはならないでしょう。額が大きすぎない限りは、家計のバッファだと思っておけばいいはずです。
まあ、一応、奥さんが突然亡くなった時のための対策はしておいた方が良いでしょうけどね。奥さんが亡くなった時に預金通帳が発見されないなんていうことも、実際に起こりえますから。
そんな事があったら、わざわざ貯めたお金が放置されてしまいます。そういうケースを避けるために、金額は言わないまでも、へそくりの存在くらいは誰かに教えておくべきでしょう。遺言書を書いてもいいかもしれません。
へそくりを保険で貯めているとしたら問題だ
しかし、妻が保険にこっそり入っていた場合は、実はかなりおかしな話になります。家計にとって、無駄なことをしている可能性が大きくなるのです。
どう無駄かというと、「こっそり入った保険」と「夫と相談の上入った保険」で、保障が重複するようなことになるのです。これだと、夫の死を望んでいるかのようですよね。
そして、実際に保険でへそくりを貯めている人は、多かれ少なかれ存在するようです。実は、私の母がそんなタイプでした。へそくりと言うかは微妙ですが、父が知らない養老保険に勝手に入っていたりしたようです。
具体的に何が問題なのか
例えば、次の記事に、FP目線での問題点の指摘があります。
■ 「奥さんが夫に内緒で学資保険に入っていた!」見直しの際に問題になる保険の“あるある”(ダイヤモンド・オンライン)
記事の内容を簡単に説明すると、保障がダブった保険に奥さんが勝手に入り、それが生活費を圧迫するケースがあるという話です。月々1万円とか2万円の話だと思うと、比較的気楽に契約してしまうケースがあるのでしょうね。
不要な保険に入ったために生活費が圧迫されることも
繰り返しますが、はっきりいって、保障が大きくなりすぎるのは良い事ではありません。なぜかというと、無駄な保険料は家計を圧迫する要因になりますから。
保険は必要な分だけ入れば良いのです。そもそも保険は手数料が高い商品なので、お金に余裕があったとしても不要な保険は避けるべきなのです。
例えば、夫が亡くなった時に備えて3,000万円が必要だったとします。しかし、妻のへそくりを含めると5,000万円の死亡保障があったとしましょう。この場合は、明らかに、必要のない保険に入っていますよね。
そして、支払われる可能性が低い2,000万円のために、現在の生活費を削って保険料を払っていることになるわけです。それだったら、今の暮らしのために保険料は使うべきでしょう。
でも実際には、妻がこっそり保険に入っているなんてことも多そうですね。なにせ平均400万円のへそくりですから、保険に入る事だって可能なのです。保険の営業だって、そのくらい大きいへそくりを貯めているなら、貯蓄型の保険の契約を取りたいでしょうしね。
へそくりはともかく、保険に関しては、夫婦相談の上で入りましょうね。
保険のへそくりは気づかれないリスクも
あと、もう一つ気になるのが、亡くなった後に保険の存在に気付かれない可能性です。
奥さんを被保険者としている保険なら、誰にも気づかれない可能性もあります。万が一の時に発見されるような工夫は、忘れてはいけないでしょう。
銀行預金なら通帳があるので分かりやすいでしょうが、保険証書だとさらに気づきにくいでしょうからね。
というか、やっぱり、気づかれやすい金融商品の方が良い気がします。銀行預金にして、預金通帳が鏡台の引き出しに入れておくなんて言うのが合理的では無いでしょうか。
夫婦仲が悪い場合はへそくりもやむを得ないのか?
夫婦仲が悪い場合は、へそくりはやむを得ない場合もあります。こういうケースでは、いざという時のお金は確保しておきたいでしょうからね。
「いざという時」というのは、当然離婚です。経済的な理由で離婚できない人は少なくないようですから。
ある程度まとまったお金があれば、離婚はしないまでも別居には踏み切りやすいでしょう。離婚するにしても、現金があれば、財産分与の交渉もしやすいはずですし。
あ、でも、このケースでも保険で貯めるメリットは特にありません。現金化しやすい定期預金などで貯める方が良いでしょう。
あるいは、投資信託などでも良いとは思います。でも、解約し辛い保険は、ちょっと違うかな。
保険の解約を経験した事がある人なら分かると思いますが、貯蓄型の保険をいざ解約して現金化しようと思うと、必死の引き止めに合うことがあります。
やっぱり、へそくりとしてお金を貯めるなら、保険以外ですかね。あ、個人的にはネット銀行がお勧めです。お金の管理がしやすいですから。
興味がある人はチェックしてみてください。
あと、個人向け国債の変動10年もいいかもしれませんね。まあ、何にしても、保険よりもいい金融商品は沢山あります。
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