そもそも生命保険って何?│ 正確な定義を確認しておこう

このサイトでは、生命保険が必要かどうか考えようとしています。
しかし、その前にやっておかなければならない事があります。

それは、生命保険というのはそもそも何なのか、についての確認です。
生命保険が何なのかわかっていなければ、考えようがありませんよね。

しかも、生命保険とは何かについて正しく理解している人はそれ程多くありません。

自分は生命保険について知っていると思っている人でも、実は部分的にしか理解していない事が多いのです。
あるいは、誤解している事も多いです。

それでは、生命保険というのはいったい何なのでしょうか?

生命保険とは

言葉の定義についてということですから、最初に辞書の定義を見てみましょう。
大辞泉によると、生命保険とは次のようなものを言うそうです。

人の死亡または一定の年齢までの生存を条件として、一定の金額を支払うことを約束する保険。死亡保険・生存保険・混合保険に分けられる。

前半部分をもう少し噛み砕いて書きましょう。
辞書によると、次のようなものを生命保険といます。

・ ある人かが死んだら一定の金額が支払われる
・ ある人かが一定の年齢まで生きていたら一定の金額が支払われる

誰かが死亡したときに保険金が支払われるというのは、分かりやすいでしょう。
多くの人が生命保険に持っているのは、このイメージだと思います。

よくあるのが、父親の万が一の死亡に備えて、生命保険で準備するという感じですよね。

もう一つの誰かが生存している場合に保険金が支払われるというのは、イメージがわきにくいかもしれません。
これは老後に貰う年金をイメージすると分かりやすいと思います。

例えば、65歳まで生きていたら月々5万円といった感じでお金が支払われる仕組みがあったとします。
実は、これも生命保険の一種なのです。

この2つをあわせて、生命保険といいます。

辞書の定義にちょっと疑問を感じる

ところで、辞書の定義の「一定の金額」という表現にはちょっと異論があります。
上の例で挙げた老後に受け取る年金は、一定の金額が支払われるとは限りません。

契約によっては、死亡するまで月々一定額が支払われるというケースもあるでしょう。
こういう場合は、受け取る金額は一定ではありません。

細かい話ですが、大事なところなので指摘しておきました。

生存保険とは、死亡保険とは

次に、辞書の定義の後半部分を見てみましょう。

死亡保険・生存保険・混合保険に分けられる。

生命保険はさらに3つに分けることができると言っています。

まず、死亡保険です。
これは、誰かが死亡したときに保険金が支払われるような保険の事を指します。

誰かが死亡したときのための保険だから、死亡保険というわけです。
この名称は非常に分かりやすいと思います。

次に、生存保険です。
これは、誰かが一定の年齢まで生きていたときに保険金が払われる保険の事を言います。

こちらも、理解しやすい名前でしょう。
生きていたらお金が受け取れる保険だから、生存保険というわけです。

生死混合保険とは

生命保険には、死亡保険と生存保険のほかに、もう一つのタイプの保険があります。
生死混合保険と言います。

これは、生存保険と死亡保険を組み合わせたものです。
つまり、誰かが亡くなった場合に保険金が支払われますし、誰かが一定の年齢まで生きていた場合も保険金が支払われます。

このように生死混合保険は、死亡保険と生存保険のいいとこ取りをしたような保険です。
しかし、その分、支払う保険料は高くなります。

純粋な生存保険は存在しない

さて、生存保険というのは上で紹介したような保険です。
しかし純粋な生存保険は、現在は民間の保険商品としては販売されていないようです。

少なくとも、私は知りません。

例えば、個人年金保険は生存保険の要素を含んでいます。
一定の年齢まで生きていれば保険金が支払われるわけですから、基本的には生存保険ですよね。

しかし、現在販売されている個人年金保険の機能はこれだけではないのです。
年金受け取りの前に死亡した場合は、保険料程度の死亡保険金が支払われます。

つまり、死亡保険としての機能も含んでいるのです。
死亡保険金が支払われる以上、個人年金は生死混合保険に分類すべきなのです。

ということで、生命保険として販売されているのは、主に死亡保険又は生死混合保険の2種類と認識しておくと良いでしょう。

医療保険は生命保険ではない

最後にもう一つ付け加えておきましょう。
医療保険は厳密に言うと生命保険ではありません。

医療保険というのは、誰かが入院すると保険金が支払われるタイプの保険です。
現在では、生命保険会社の主力商品の一つになっています。

ですから、生命保険の一種だと思っている人も多いと思います。

しかし、本来の定義からすると、生命保険にはあたらないのです。
誰かの生死をきっかけに保険金が払われるわけではないのですから、生命保険とは言えないのですね。

ですから、厳密に分類すると、医療保険は第三分野保険に分類されます。

もっとも、医療保険までひっくるめて生命保険としている本も多いですけどね。
特に、一般向けの生命保険の解説書だと、医療保険まで含めて書かれている事が多いようです。

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