医療保険は難しいから、比較するのは無理に近い| 複雑すぎるんですよね

最近は、乗り合い型の保険代理店が増えています。複数の保険会社と提携した保険会社が、最適の保険を選んでくれるというサービスですね。

これらの代理店では、保険分野に詳しいFPが相談相手になることが一つのセールスポイントになっています。専門知識を持つ人が相談に乗ってくれることで、心強く感じる人もいるでしょう。

保険に詳しい人でも、医療保険の詳細を把握するのは困難

定期保険や終身保険といった死亡保険に関しては、上のような話はある程度正しいと言えるでしょう。ある程度の保険の知識があれば、各社の保障内容と保険料を比較して、ベストの保険を提案することは可能です。

まあ、代理店も商売ですから、ベストの保険を売ろうとするかどうかは、また別問題なのですけどね。とにかく、相談員の能力としては、各社の保険を比較した上での提案は可能です。

でも、医療保険となると、だいぶ話が違います。トレーニングを積んでいるはずのFP有資格者でも、各社の保険を比較した上で提案するのは難しいのです。

これは、必ずしもFPと呼ばれる人たちの能力が低いわけではありません。もちろん、能力が低い人もいますけどね。それ以上に医療保険という仕組みが複雑すぎるのです。

死亡保険の比較が簡単な理由

医療保険の複雑さの話をする前に、比較対象となる死亡保険について簡単にみておきましょう。

死亡保険というのは、簡単に言うと、誰かが無くなったら保険金が支払われるタイプの保険です。ですから、保険金を支払う条件はとてもシンプルなのです。例えばAさんが被保険者とすれば、Aさんがなくなった場合に保険金の支払いが発生するというだけの話なのです。

しかも、支払われる保険金も、通常は死因などによらず一律です。最初に決めた死亡保険金が1,000万円なら、その1,000万円を支払ってお終いになるわけです。

ですから基本的には、死亡保険金の額をそろえてしまえば、単純な保険料の比較が可能です。

医療保険は色々な要素が

ところが、医療保険の場合はここまで簡単ではありません。

まず、支払われる保険金の額が、病気になってみないとわかりません。入院1日につき5,000円とか1万円というシステムなので、入院してみないと保険金額が分からないのです。

そして、1回の入院につき何日の入院まで保障するのかという上限が保険会社によって違うので、受け取れる保険金が大きく違う可能性があります。当然ですが、この日数が長い方が保険金が高くなる傾向にあります。

あるいは逆に、入院期間が短い場合は、保険金が支払われないというところもあります。こういうところは保険金額も安いのですが、同じ入院日数でも受け取れる保険金は小さくなります。

このように、保険金の比較が難しくなっています。少なくとも、死亡保険のような単純比較は出来ません。

また、免責といって、病気で入院しても医療保険金が支払われないケースがあります。この免責も、保険会社によって違いがあるのです。

さらに言うと医療保険には細かい特約がたくさんあります。これらの保障をつけるかどうかというのも、大変に厄介なポイントでしょう。特約の種類も保険会社で違いますしね。

同じ病気で入院しても、保険金が支払われたり支払われなかったりするわけです。このあたりも考慮のうえ保険を選ぶのは、非常に難しいといえるでしょう。

一番安い所にしておいても良いと思いますけどね

他のページにも書いている通り、個人的には、医療保険は必要性が小さいと思っています。なぜかというと、日本の場合は公的な健康保険の制度がしっかりしているので、預貯金で対応できる可能性が大きいからです。

ですから、どうしても入りたいというのであれば、単純に一番安い所と契約すれば良いような気がします。1回の入院の保障を60日にして、特約はすべてやめるという条件で比べてみて、一番安い所を選んでみてはいかがでしょうか。

上に書いたように、医療保険はもともと全てが保障されるものでもありません。ですから、保険金が支払われないケースなら、運が悪かったと割り切るしかないからです。

まあ、このあたりに関しては、色々と意見が分かれるところでしょうけどね。

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