前のページで、生命保険会社で投資信託を買うと手数料が高くなることが多いということをご紹介しました。このページでは、その証拠を具体的にお見せしたいと思います。根拠の無い誹謗中傷はいけませんからね。
ただ、その前に、投資信託には大きな手数料が2つあることを理解しておく必要があります。先ずはそこから説明しましょう。
日々の運用にかかる信託報酬
通常、投資信託の手数料の中で一番大きいのは、信託報酬と言う手数料です。これはどんな手数料かというと、投資信託の実際の運用や、運用状況の報告書の作成などのための手数料と考えると分かりやすいでしょう。
信託報酬は追加で徴収されることはありません。ですから、私たちが気づきにくい手数料と言えそうです。ではどうするかというと、運用資産の中から日々一定の割合で引かれていきます。ですから、運用する期間が長ければ長いほど大きい額になります。
投資信託を買ったときにかかる販売手数料
もう一つの手数料は販売手数料です。これは名前の通り、投資信託を売った金融機関に支払う手数料です。販売手数料の特徴は同じ投資信託でも販売会社によって手数料が違うことです。A証券で買ったら手数料を取られないのに、B銀行で買ったら投資額の2%の手数料を取られると言うようなことが起こりうるわけです。
生命保険会社の手数料が割高になるのは、この販売手数料の部分です。一般に、店舗を持って営業している金融機関の方が、販売手数料は高めに設定されているようです。
具体的にみてみましょう
それでは具体的に、生保会社とネット証券で販売手数料がどの程度違うのかみてみましょう。比較相手としては、ネット証券最王手のSBI証券と比べてみることにします。
●DIAM新興資源国債券ファンド[愛称:ラッキークローバー]
第一生命の販売手数料:2.625%(1億円未満)
SBI証券の販売手数料:1.05%(インターネットコースの場合)
●DIAM J-REITオープン(毎月決算コース)[愛称:オーナーズ・インカム]
第一生命の販売手数料:2.625%(1,000万円未満)
SBI証券の販売手数料:1.05%(インターネットコースの場合)
この2つの例だと、手数料は1.575ポイントの差があります。ということは、投資信託を100万円分買った場合は、手数料に1万5750円分の差が出ると言うことです。
無視できない大きな差です
これは結構馬鹿にならない差ですよね。というのも、10年物の国債を買っても、これを書いている時点では、年0.8%も金利がつかないからです。ということは、10年物国債の2年分くらいの金利相当額を手数料として取られるということになるのです。
しかも、投資信託と言うのはどの金融機関で買っても同じ商品です。また、仮に購入した金融機関が倒産するようなことがあっても、投資家に影響が無い仕組みになっています。
となれば、手数料が高い生保会社で買う合理性は全く無いのです。
生命保険会社がすごい儲かる投資信託を教えてくれると言うのなら、話は別ですけどね。そんなこと出来っこありません。
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