ネット生保の保険は、既存の保険会社の保険に比べて大幅に手数料が安いことがあります。これは日経新聞の「保険料に2倍の差 生保選びに役立つ4つの謎解き」などの記事を読むとよくわかります。
この記事によると、同じ死亡保険金額で大手生保とネット生保を比較した場合、ネット生保の定期保険の保険料は大手の半額以下になることもあるのだそうです。
定期保険なんて、どこの保険会社で入っても、大体同じ保障内容です。同じ保障なのに2倍も保険料が違うということですね。
これは逆に言うと、賢い選択をすれば家計への負担はぐっと減らせるということです。真剣に検討しない理由は無いですよね。
普及しないネット生保
しかしながら、これだけ安いにも関わらず、日本ではネット生保というのは普及しているとは言い難い状況です。生命保険会社の保険料収入全体に占めるネット生保の割合は、わずか0.02%しか無いのです。つまり、保険業界全体から見ると、誤差みたいな存在なのです。
■ ネット生保、保険料シェアまだ0.02%(日経新聞)
これは、株式投資におけるネット証券のシェアと比べると対照的です。株式投資の場合、個人の株式売買の83.2%がネット証券で行われているのだそうです。
ネット生保はネット証券と比べるとサービス開始が遅かったというのは理由の一つとしてあるでしょう。それでも、0.02%というのは少なすぎますよね。1万分の2ですからね。
企業のイメージの問題なのかなあ
それにしても、ネット生保の契約が思ったほど増えていないのは何故なのでしょうかねえ。上の記事の中では色々と指摘されていますが、いま一つピンと来ません。
やっぱり、安心を買うという生命保険のイメージが大きいのかもしれませんね。なんとなく、昔からの生保の方が安心な気がしますからね。逆に、名前も知らないネット生保だと、ちょっと不安にもなります。
ただ、経営の健全性という意味では、ネット生保は全く問題がありません。ソルベンシーマージン比率と呼ばれる保険会社の健全性に関する数字を見ると、ネット生保の方が良い場合も多いのです。
旧財閥の名前がついていると、安心感を感じる人もいまだに多いのでしょう。その気持ちも分からなくはありません。
生命保険の場合は保険営業との密なつながりも不要
保険の契約に関しては、ネットを使うと不利だと感じる人もいるようです。懇意の保険営業とつながりがあった方が、いざという時に助かると思うようです。
でも生命保険の場合は、この点でのデメリットは大きくないはずなんですよね。
例えば自動車保険の場合は、保険代理店に連絡を取れた方が良い場合がありますよね。事故には相手がいることも多いですし、事故処理の対応も必要ですから。顔見知りの代理店が近くにいると安心なものです。
でも、生命保険の場合はそんなことが無いんですよね。自動車保険と違って相手がいませんから、特に間に入ってもらう必要はありません。また、保険会社が関係してくるのは、病気なり被保険者の死亡なりということがあって落ち着いてからです。
こうやって考えると、ネット生保でも問題ないと思うんだけどなあ。
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