相続税対策に生命保険の利用を| でも、何か変だぞ?

相続税に関するルールが変わり、以前に比べて相続税を払う人が増えました。相続する額が小さくても、相続税が課税されるようになったのです。ですから今まではある程度の金持ち以外は相続税は関係ない存在だったのですが、多少お金を持った庶民でも関係するようになったわけです。

このことが要因で、生命保険が注目を集めているようです。週刊ダイヤモンドのオンライン版に、次のような記事が出ていました。

保険活用の生前贈与が大人気 営業職員に注ぐ干天の慈雨(ダイヤモンド・オンライン)

この記事で書かれえていることを要約すると、ポイントは2つです。

・ 「教育資金贈与の非課税制度」という新しく出来た生前贈与に関する優遇措置は使い勝手が悪い。
・ 従来からある年間110万円の贈与税の非課税枠を使って、少しずつ子供や孫にお金を移す方が対処しやすい。このとき子供や孫名義の生命保険を使って積立てるのが便利である

詳しい内容は、記事タイトルで検索してチェックしてみてください。

一見もっともらしいことが書かれているが

さて、上の節税方法は一見もっともらしいことが書かれているように感じます。

贈与税の税率は、相続税に比べると遥かに高く設定されています。でも毎年一定額までなら、非課税になるんですね。その仕組みを使おうという考え方です。、

でも、冷静に考えるとちょっと変な部分もあります。何が変かわかりますか?

相続税を避けるために毎年少しずつ贈与するというのは、昔から知る人ぞ知る手法です。でも、贈与で渡す時に保険の形にする必要は無いんですよね。

わざわざ手数料が高く使い勝手が悪い保険を利用する理由は何なのでしょうか?保険である必要は、全く無いと思うんだけどなあ。生保関係者に話を聞いたから、保険を使って積立てるという表現になったのかなあ。

なんだかちょっと印象操作のような感じがするんですよね。保険を使わないと非課税枠を使った贈与は出来ないという印象を与えると思うのです。これを書いた記者が意図したかどうかは知りませんけど。

率直に言って、ちょっと違和感を感じる記事でした。

まあ、贈与税の非課税を使うという方法自体は役に立ちますので、相続税が関連しそうな人はチェックしてみてはいかがでしょうか。

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