質問サイトを見ていると、学資保険に関する質問を良く見かけます。その中で特に多いものの一つが、学資保険と銀行預金(貯金)のどちらを使った方が有利かというものでしょう。
単純比較は出来ませんが、税制まで含めて考えると学資保険の方が有利な可能性が大きいでしょう。保険には税の優遇措置がありますからね。それに、元本に対しての戻ってくる額から考えると、さすがにメガバンクの定期預金の金利よりは良いはずです。
ただ、生保には倒産リスクがあるので、預貯金の方が安全性が高いというメリットがあります。一方の銀行預金は、ペイオフという制度があるので、元本1,000万円とその利息までは完全に守られています。
この点は見逃している人が多いので注意が必要です。古くからある有名な生命保険会社だから安全ということは全く有りません。実際、大手でも経営が順調とは言い切れないところもあるようです。
学資保険は20年近い期間お金を預けることになります。それだけ長期だと、倒産が全くの杞憂ということも無いはずです。
有利不利という論点なら、まあ、大体こんな感じのまとめで良いのでしょう。細かく比較すれば、金融機関によっての有利不利などもあるのでしょうけどね。
ただ、はっきりって、こんなことは小さいな問題です。銀行預金でも学資保険でも低金利であることにはかわりはありません。そこまで真剣になって検討するような差ではないでしょう。
インフレの影響の方が余程大きい
細かい金利の有利不利の問題よりも、もっと重要な問題があります。それはインフレです。
今生まれた子供が大学に入るまでには18年かかります。例えば、1年で3%のインフレが有ったとしましょう。そうすると、18年後には物価は1.7倍になっています。
仮に現在の価値で大学進学に400万円かかるとします。3%のインフレがあるとしたら、18年後は680万円必要になります。
これって、あきらかに、学資保険と銀行預金の金利の違いなどよりも大きな問題ですよね。しかも、政府や日銀が緩やかなインフレにすると言っているのですから、実際にそうなる可能性も低くありません。
銀行と保険でどちらの方が有利かを考えてはいけないとは言いません。しかし、考える優先順位としてはあまり高くないはずなのです。インフレの可能性というより大きな問題を優先して考えるべきでしょう。
元本保証でインフレに対応できる金融商品も
インフレに対応できる商品というと、株や不動産などに関連したものを選ぶのが一般的です。ただ、世の中には元本割れが何より怖いという人もいらっしゃいます。そういう方は、インフレが怖いものだと思っても、なかなか株や不動産には手を出せないものでしょう。
そういう人にお勧めな、元本保証なのにある程度インフレに対応できる金融商品というのも存在します。例えば、10年物の個人向け国債のような、金利変動型の商品を選ぶと良いでしょう。10年物の個人向けは変動金利の商品なので、インフレが進めばインフレを抑制するために金利が上がるように設計されています。
具体的には、インフレがもっと進むと、日銀は政策を変更して金融の引き締めをしないといけません。そうなると、市場金利が上がることになるので、10年物の個人向け国債の受け取り金利お大きくなるのです。
デフレ脱却を最優先の過大として政治が取り組んでいる以上、私たちのそれに対処できるような工夫は必要です。
金利が低い時期には株式の投資信託での運用も検討しよう
また、本来的には、金利が低い時期には株式での運用も検討するべきでしょう。特に、政府がインフレを起こそうと考えている時期には、株式は有利な商品です。
もちろん、元本割れのリスクはあるのですが、リスクがあるという事は当然大きなリターンも期待できます。インフレのリスクを背負って低金利の固定金利商品にしがみつくよりは、よほど賢い選択でしょう。
個別株を使って運用するのは、多くの人にとって、敷居が高いはずです。しかも、あまり賢い選択ではありません。投資の専門家なら、手数料の低い投資信託を使った運用を勧めるはずです。
投資信託を使えば、個別株よりも購入が簡単な上に、購入する商品を選ぶ手間もかからないはずです。具体的には、インデックスファンとと呼ばれている投資信託か、ETF というタイプの投資信託を選ぶのが手数料が安くて分散投資もしやすい過疎濃い選択だと思われます。
インデックスファンドなら積立もしやすいので、学資保険から乗り換えるなら良い選択ではないかと思います。
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