ネットと金融というのは、相性が良いようです。ネット銀行とネット証券は一定の成功を収めているといって良いでしょう。
特にネット証券の成功は素晴らしいものです。個人の株式売買のシェアを、大手の証券会社からほとんど奪ってしまいました。ある程度ネットが使える人が、株式投資のために、わざわざ野村證券に口座を開こうとは思わないですよね。だって、売買にかかる手数料がぜんぜん違いますから。
そんな中で、保険に関してだけは例外です。ネット販売がまだ成功しているとはいえない状態のようです。
2012年にライフネット生命がマザーズ市場に上場しました。ですから、個々の企業でみると一定の成果が出ているところもあると言えます。しかし、生命保険という業界全体の中のネット生保という視点で見ると、ほとんど存在していないも同然の規模なのです。
ただ、これは致し方ない点もあります。というのも、ネット銀行やネット証券に比べ、ネット生保は後発だからです。世間に認知されてシェアを奪っていくには、もう少し長い目で見ないと公平とはいえないでしょう。
気になるのは今後ですよね。
マーケットはどう見ている
それでは、ネット生保について、市場ではどう見ているのでしょうか?
ネット生保の将来についての市場評価は、唯一上場しているライフネット生命の株価動向を見るとよくわかります。論より証拠ですから、上場以来のチャートを見てみましょう。Yahoo!ファイナンスのチャートです。

上場来のライフネット生命の株価です。苦戦している感じですね。
このチャートを見るとわかるように、ライフネット生命の株価はかなり落ちています。これは要するに、ライフネット生命の成長が思ったほどでは無さそうだと市場が判断しているわけです。
まあ、必ず市場が思うとおりの将来がくるわけではありませんけどね。見通しとしては、以前よりも悪いと言うことです。
日本株が全体で大きく上昇している時期に下落
次にもう一つチャートを見てください。TOPIX と比較したグラフです。

TOPIX が大きく上昇してる時期に、ライフネット生命の株価は大きく下落しているのがわかります。
これをみると、さらに暗い気分になりますよね。チャートを見てわかるように、日本株が大きく上げている時期に、ライフネット生命は株価を大きく下げているのです。
残念ながら、これが現在の市場の評価と言って良いでしょう。今のところ、ネット証券のように、ネット生保が大きくシェアを奪う可能性は低いであろうというのが市場のコンセンサスと言えそうです。
もちろん、市場予想が必ず当たるわけではないですけどね。また上のチャートは、あくまでライフネット生命1社の株価です。もしかしたら競合が増えて来たための株価下落という解釈も出来るかもしれません。
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