2つの生命保険会社が合併するようです。と言っても、どちらも東京海上傘下の生命保険会社なので、実質的には無駄の排除というくらいの意味合いしかなさそうですね。1
もう少し詳しく書くと、東京海上日動あんしん生命保険が東京海上日動フィナンシャル生命保険を吸収合併するようです。東京海上日動フィナンシャル生命保険の契約に関しては、東京海上日動あんしん生命保険が引き継ぐということのようです。ですから、実質的に不利益をこうむる人はいないようです。
内容としてはとても簡単なはずなのですが、ちょっと分かりにくいですよね。名前が長くてしかも似ている2社の話なので。
もうちょっと分かりやすく書き直してみましょう。
B:東京海上日動フィナンシャル生命保険
BがAに吸収される。Bの契約はAが引き継ぐ。
要するにこれだけの事ですね。
どちらも東京海上ホールディングスの100%子会社みたいです。ですから、そもそも生保会社が2社あったことの方が問題ですよね。もっと早く一緒にしておけば、経営資源を有効に使えたのに。
東京海上ホールディングスは東京海上と日動火災がくっついて出来た会社です。生保子会社が2つあるのも、多分その影響なのでしょう。事前に上手く調整できなかったのでしょう。あくまで推測ですけど。
何にしても、正しい形に落ち着いたということなのだとは思います。
変額年金保険は変な売り方をしていたからね
ちなみに記事によると、東京海上日動フィナンシャル生命保険は2012年7月以来、新規の取扱をしていなかったようです。銀行を使って販売していた変額年金保険が焦げ付いていたようですね。
あの当時は、変額年金保険に元本保証を付けた変な商品を売っていました。商品設計の無理がたたったのでしょう。
元本保証の変額年金保険を売っていたのは、ここだけではありませんでした。各社がこぞって似たような商品を作っていましたね。今ではすっかりみなくなりましたけど。まだどこかで売っているのかなあ。
それにしても本当に不思議なのですが、なんであんな滅茶苦茶な商品を作ったのでしょうか?未だによくわかりません。
そもそも変額年金保険というのは、インフレに対応できる商品ということですよね。でも、元本保証なんてつけたらリスク商品への投資は制限されるはずです。そうなれば、インフレヘッジの意味がなくなってしまうのです。リスク商品への投資が制限されたら、変額にする意味なんてほとんどないでしょう。
まあ、変てこな商品が淘汰されて、正しい状況に戻ったという事で理解しておきましょう。
- ■ 生保子会社合併へ=来年10月、コスト削減で―東京海上HD(時事通信) [↩]
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