住宅ローンを組むという話になると出てくるのが、団体信用生命保険という単語です。名前から分かるように「生命保険」の一種なのですが、普通の生命保険と何が違うのでしょうか。そもそも「団体」って何?
団体信用生命保険とは
前のページで団体信用生命保険についての話がでてきたので、ちょっと補足をしたいと思います。
団体信用生命保険というのは、住宅ローンを組んだときに入る保険ですね。入るというか、入らされると言った方が近いでしょうか。ローンを組んだ時にこの保険に入ることが条件にされるという感じです。
借主の死亡などでローンが返済されない事がないようにするための保険と考えればいいでしょう。個人にお金を貸した場合には、借り手が死んでしまうというリスクは避けられませんからね。取りっぱぐれるリスクを小さくするには、こういう保険が必要になるわけです。
まあ、ですから、お金を貸す金融機関にとっては、大きなメリットがあるわけです。お金が借りやすくなるという意味では、私たちにもメリットはあります。
繰り返しますが、この保険に入る事が、住宅ローンを組むときの条件になっていたりします。ですから、住宅ローンに興味がある人は、知っておいた方が良い内容かもしれません。
まあ、細かい知識といえば細かい知識なんですけどね。保険料もかかる事ですし、知っておいて損は無いでしょう。
契約者と被保険者
まず、団体信用生命の被保険者と契約者についてです。
被保険者は、当然ですが、住宅ローンの借主です。死亡保険における被保険者というのは、その人の死亡が条件で保険金が払われる人のことですね。借り手が返済不能になるのを回避するのが目的で入る保険ですから、これは当然ですよね。
次に契約者ですが、契約者は借主ではありません。お金を貸している金融機関(貸主)が契約者になります。
ここが一般の生命保険と大きく違うところです。個人の契約の場合、被保険者と契約者が一致する事が多いですからね。あるいは、同一人物でなくても、契約者と被保険者が家族だったりするのが一般的です。
また、保険の受取人もお金を貸している金融機関です。つまり、死亡保険金は保険会社から金融機関に支払われる事になります。
契約者や受取人が金融機関でも、私たちには特に関係ない気がしないではありません。でも実は、ちょっと不利な点があります。それは、生命保険料控除の対象から外れてしまうのです。所得税がちょっと高くなる可能性があるわけですね。
保険料について
また、実質的に保険料を負担するのは、借主である私たちです。金融機関が負担としているところもありますが、そういうところはローン金利に上乗せされているだけの話です。
私たちが保険料を払っているわけですから、生命保険料控除が使えないのは、多少腑に落ちない気がしないではありません。団体信用生命に関しては、メリットの方が大きいと思いますが、ここだけはデメリットと言わざるを得ません。
あと、団体信用生命保険は団体保険の一種です。この団体保険というのは、私たちが普通に保険会社で契約する個人保険よりも保険料が安いのが特徴です。つまり、住宅ローンを組むという事は、割安価格で生命保険に入れるといういいかもできるわけです。これもメリットの一つですね。
このあたりのポイントは、細かい話ですが、住宅ローンを組むなら知っておいた方がいい知識だと思います。
死亡保険金額は住宅ローンの残高と共に減少
団体信用生命保険の死亡保険金額は、ローン返済がすすむにつれて小さくなります。これも、この保険の特徴的なところでしょう。
まあ、この点は理解しやすいのではないかと思います。
団体信用生命は、借主の死亡などで住宅ローンが返済なされないのを避ける為の保険です。ですから、死亡保険金額がローン残高と一致するのは、当たり前といえば当たり前の事と言えるでしょう。
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