保険の必要性を小さい人と契約することで生命保険会社は倒産を儲けてきた| 「死差益」がキーワードです

死差益という言葉をご存知でしょうか。これは、生命保険会社の利益の鍵を握っているキーワードと言っても良い言葉です。

生命保険を設計するときに、生命保険会社が知っておきたい情報は何でしょうか。色々な情報をつかんでおきたいはずですが、一番重要なものの一つが、○歳の人が△年後に生きているかという情報でしょう。

例えば、40歳男性のAさんが10年間の定期保険の契約を望んでいたとします。定期預金と言うのは、その期間に被保険者が死亡したら保険金が支払われる保険のことですね。

生保会社としては、Aさんが10年間生きる確率がどの程度あるか知っておきたいはずですよね。そうすれば、将来保険金を支払う確率が計算でき、保険料が決められます。

Aさんがあと10年生きる確率を知るのは、Aさんの個人的な要因もあるので把握するのは難しいでしょう。しかし、平均的な40歳の日本人男性があと10年生きる確率なら、調べることは可能です。こういったデータを集めたのが、予定死亡率と呼ばれるものです。

40歳日本人の平均を使って考えることで、保険会社は保険料を決めることが出来るわけです。

契約者の選別をすることで保険会社は儲けることが出来る

さて、予定死亡率と言うのは、実際の契約者の死亡率と比べて、高めに設定されます。

予定死亡率と言うのは、大雑把に言って、日本人の平均だと思って良いでしょう。しかし、保険の契約がきるのは、ある程度健康状態が良い人に限られますよね。ということは、保険の契約者と言うのは、平均的な日本人よりも期間内に亡くなる確率が低いということです。

計算の前提よりも死亡率が低いということは、保険会社としては儲けられるということですよね。計算の前提より被保険者が亡くならなくて儲かることを死差益と言います。逆に、計算の前提よりも多くの被保険者が亡くなって損をすることを死差損と言います。

かつて、生命保険で逆ザヤが問題になったことがありました。逆ザヤと言うのは、予定利率ほどの運用が出来なかったという意味です。バブル期のころの契約では、その当時の市場金利が高かったため、予定利率はかなり高いものでした。しかしその後、市場金利が大きく下がったため、保険会社は予定していたほどの運用益を出せなかったのです。それで逆ザヤ状態になっていたわけですね。しかしそんな時期でも大きな死差益が出ていたので、多くの生命保険会社の経営自体は問題が無かったわけです。

健康状態が良い人は生命保険の必要性は小さい

でも、健康状態が良い人だけ保険に入れるって、ちょっと変ですよね。生命保険の必要性が大きい人は、どちらかと言うと健康状態に不安がある人でしょう。健康状態が悪い人の方が万一のことが起こる確率も高く、それだけ保険が必要なはずですから。

まあ、生命保険はまだ良いでしょう。健康状態にかかわり無く、入っておいたほうが良いケースと言うのもあります。ただ、医療保険だとこの選別はちょっと酷いですよね。

医療保険と言うのは、そもそも必要性が小さい保険です。なぜかと言うと、日本の公的な医療保険(健康保険や国民健康保険)は非常に充実しているので、民間の保険が無くても何とかなる可能性が多いのです。ただ、元々病弱な人だったら、健康保険では足りない分を民間の保険で補っておきたいと思うこともあるでしょう。でも今の仕組だと、そんな人は入れない可能性が高いのです。逆に健康でぴんぴんしている人が、必要の無い医療保険に入ると言う構図になっています。

このことを考えるたびに、いつも変な仕組だなあと思います。何にしても、生命保険会社で契約する際には、このあたりの事情は把握しておくべきでしょう。何となく不安だからで契約するのはちょっともったいないです。

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