前のページで書いたように、生命保険は基本的に健康な人しか入れません。ですから、制度設計上の死亡率(予定死亡率)よりも実際の死亡率は低くなります。結果的に、保険会社に支払う保険料が過大になり、利益が出るわけです。これを死差益といいます。
実は、この死差益は、生命保険会社の利益の中で最大のものです。しかも他の利益と比べて圧倒的に多いのです。2009年3月現在の生保全体の調査によると、死差益は約1.5兆円あります。これに対して利差益がマイナス2.8兆円あります。この利差益のマイナスが、いわゆる逆ザヤというヤツですね。
これを見るとわかるように、逆ザヤに対して死差益は圧倒的に大きいです。これがあるから、逆ザヤが問題になっても、保険会社はつぶれなかったわけですね。
ちなみに、このころから予定死亡率は見直されているので、最近はここまでの死差益は無いかもしれません。でも、かなりの利益がここから出ている可能性があります。
死差益は契約者に戻ってくる場合も
ちなみにこの死差益は、すべてが保険会社の懐に入ってしまうわけではありません。契約のタイプによっては、一部ですが死差益が契約者に戻ってくる可能性があります。これを死差配当と言います。
死差配当があるタイプと無いタイプでは、どちらを選んだ方が良いかは一概には言えません。というのも、死差配当があるタイプの保険は、そもそも保険料が高く設定されている可能性があるからです。そうだったら、最初から保険料が安いほうを選んだほうが確実であるという考え方も出来るわけです。
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