生命保険では配当金が支払われえます。配当金と言うのは何かというと、取りすぎた保険料を返す仕組みだと理解するとわかりやすいでしょう。
生命保険の保険料と言うのは、基本的には、余裕を持って設定されています。もっと言うと、そもそも保険料はたくさん取りすぎる構造になっているのです。
保険料を多く取りすぎるというと、なんだか悪いことをしているように感じる人もいるでしょう。しかし生命保険に関しては、必ずしも悪いことではありません。
生命保険にとって一番良くないことの一つは何かというと、保険会社が倒産してしまうことです。保険会社が倒産すると、保険会社だけなく保険の契約者も困ってしまいますよね。それを避けるために、余裕を持って保険料を多めに取っているわけですね。
ということは、保険料はあまって当然なのです。ですから、配当金と言うのは支払われて当然と言えるものなのです。まあ、現実はそうなっていないと思いますけどね。理屈の上では配当は払われて当然と思っておいて良いでしょう。
余裕を持って保険料を設定すると言うのはどういうこと?
余裕を持って保険料を設定すると言うのは、どういうことなのでしょうか。一つ例を挙げてみましょう。
生命保険では保険料を計算するとき、予定死亡率という数字を使って計算されます。予定死亡率と言うのは、被保険者がどの程度の確率で亡くなるかという割合ですね。どのくらいの確率で死亡するかがわかると、そこから保険料が決まってくるわけです。
生命保険の保険料を計算するときには、この予定死亡率を高めに設定します。予定死亡率を高めに設定するということは、保険会社は保険金の支払を大きめ見積もるということです。支払う保険金が大きめに見積もられるということは、結果的に、保険料も高くなるということですね。
保険会社は、何で予定死亡率を実際より高く想定するのでしょう。これは、少し高めに設定しておかないと、予想以上に人がたくさん亡くなったときなどに、対応が出来なくなってしまうのです。
このように、生命保険の保険料と言うのは、余裕を持って少し高めに設定されています。ですから、本来的な意味では、配当金は支払われて当然なのです。
配当金が無い保険も
ちなみに最近は、最初から配当金が無い保険も存在します。こうした保険はなぜ配当金がないかというと、余裕の部分を小さく見て保険料を決めているのです。
ですから、配当金が無いから有利とも不利とも簡単にはいえない状況なのです。保険料が安い方の保険を選ぶか、配当を期待できる方の保険を選ぶかという選択になるわけですね。
純粋に理論的に考えれば、仮に生保会社が余分に取った保険料をすべて契約者に返すなら、配当があるほうが有利でしょう。なぜなら、無配当の保険でも、多少の余裕を見て制度設計をしているからです。保険料を余分に取っているわけですね。余分に取った分を全部返してくれるなら、配当があったほうが良いわけです。
ただ、実際には、全額を契約者に返すと言う仕組になっていません。ですから、どちらが有利化は断言しにくいわけですね。
そもそも生命保険の配当金には不透明な部分があると言われていますから、有利不利を判断するのは非常に難しいと考えて良いでしょう。
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