貯蓄保険ってなに?具体的な商品はどうなっているの?

保険を使った貯蓄商品はたくさんあります。代表的なのは養老保険や学資保険でしょうか。あとは、老後対策に特化した年金保険も貯蓄型の保険ですね。

でも、これらの保険の他に、「貯蓄保険」というそのまんまの名前の保険があるのをご存知でしょうか。実はいかにも貯蓄向けという感じの保険も存在するのです。

ただ、現在ネットを使って検索してみても、貯蓄保険に関してはそれほどたくさんの情報はありませんでした。要するに、少なくとも保険会社が力を入れて売っている商品でないということです。実際、取り扱いが無い保険会社も少なくはありません。

貯蓄保険とは

貯蓄保険というのは、3年から5年の期間の貯蓄を目的にした保険です。満期が来たところで、満期保険金が支払われます。

仕組としては養老保険とちょっと似ているのですが、大きく違うのは死亡保険金の額です。養老保険は被保険者が亡くなった場合、満期保険金と同額の死亡保険金が支払われます。これに対し貯蓄保険では、そこまで大きい額の死亡保険金が支払われないのが一般的です。

具体的な死亡保険金の額は保険会社によって様々なのですが、これまでに支払った保険料程度が死亡保険金として支払われることも多いようです。ただ、災害が原因の死亡や病気での死亡や高度障害の場合は、満期保険金と同額の死亡保険金が支払われる事もあるようです。

要するに、契約次第ということですね。ただ、養老保険ほどは死亡保険金が手厚くないわけです。

実際の商品を探してみました

貯蓄保険の実例をと思い、実際に大手の生保会社の保険の中で探してみました。とりあえず見つけたのが、明治安田生命の「保障付積立保険 ドリームプラン」という保険です。女性限定の保険で、16歳から60歳の人が契約可能です。月々の積み立て額は1万円以上で1,000円単位で増やすことが出来ます。

この保険の保障期間は5年で、5年経つと満期保険金がもらえます。また、契約から3年後に「お祝い金」がもらえるそうです。要するに一時金のことですね。

この「お祝い金」は主契約の月掛保険料の10倍相当の金額ということです。月々の積立額が3万円なら30万円がもらえるということですね。

率直に言って、この「お祝い金」って意味がわかりませんよね。なぜかと言うと、5年間お金を貯めたいのに、3年で一部のお金を返されてしまう仕組みだからです。どうせなら5年間運用して、少しでも増やしてほしいですよね。

システムとして取り入れている保険会社が多いようですから、それなりに人気はあるのだとは思いますが。何が人気なのでしょうか。

契約例を見て「あれ?」と思いました

さらに興味深いのが、明治安田生命のサイトに載っていた契約例です。20歳の女性が例として挙げられていました。この場合だと、月々の掛金が1万円で、満期保険金が50万円、お祝い金が10万円ということでした。

これって、何か変な感じがしませんか?月1万円の保険料ということは、5年をかけて60万円の保険料を払い込んでいることになります。で、受け取る保険金の合計が、お祝い金も含めて60万円です。ということは、貯蓄をしても全然増えないということですね。

まあ、一応死亡保障があるので、そのために結果的に戻ってくるお金が増えないと言う事情はあるのでしょう。でも、貯蓄型の保険でお金が増えないとなると、「ちょっとね」という感じはします。

さらに言うと、これは20歳の女性の例なんですよね。ということは、死亡保障の部分の保険金は年齢が上の人に比べて小さくて済むことになります。何が言いたいかと言うと、20歳で保険料と保険金がトントンということは、それよりも年齢が高い契約では「保険料>保険金」という関係になるということです。

まあ、これを書いている時点では予定利率が低いので、仕方がない部分はあるのでしょうけどね。でも、付加保険料と呼ばれる手数料の部分も結構高そうな気はします。

何にしても、私だったら入りたいとは思いません。そんな保険です。

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