生命保険会社はどの程度信頼する事ができるのでしょうか

保険というのは、本当に経済的に追い詰められたときの最後の助け舟とでも呼べるような商品ですよね。例えば、一家の大黒柱が無くなったら残された家族は困ってしまいます。しかし生命保険に入っておけば、そんなときにも何とか暮らしを維持することが出来るわけです。

そんな商品ですから、生命保険で大事なことの一つは保険会社への信頼感でしょう。信頼していない会社に、万が一のときの事なんて託したくないですよね。

生保会社もその辺りのところは当然ですが心得ています。生保会社のテレビCMを見ていると、信頼感を意識したようなものが多いですよね。安心感を重視しすぎるあまり、何のCMだかわからないようなものまであります。

しかし、本当に生命保険会社が信頼に足るのかといわれると、率直に言って疑問があります。生保会社って、今ひとつ信頼できないところがあるんですよね。

もちろん、自分の勝手な思い込みだけで、生命保険会社が信じられないと言っているのではありません。生保会社が過去の行動を見ていると、「本当に信じて大丈夫なのか?」という疑問を持たざるを得ないところもあるのです。

具体的にどんな点に不信感を持つのか、2つ紹介しましょう。

保険金不払い事件

不信感の中で最大のものは、2005年から数年間にわたって問題になった保険金不払い事件でしょう。まだ10年経っていませんから、覚えている人もいらっしゃるでしょう。

この事件の不払い事例の中には、非常に悪質なものも含まれていました。特に悪質だったのが、本来は保険金の支払が必要なケースでも、告知義務違反であると難癖を付けて保険金の支払を免れようとしたことです。払うべき保険金を払わなかったわけです。はっきり言って、詐欺的ですよね。

保険金が支払われる人と言うのは、当然ですが経済的に困っている人ですよね。そんな人たちとの約束を反故にしてお金を払わないのです。道義的に問題が無いはずはありません。

そんな会社を信頼できるのか、ちょっと疑問に感じませんか?何が信頼だよって思ってしまうのです。

保険の見直しキャンペーン

もう一つ酷いのが、契約者にとって有利な契約を、保険の見直しと称して解約させていたという営業方針です。バブル期には契約者に有利な契約が多かったのですが、それを解約させるような営業をしていたのです。

このサイトでも何度か説明していますが、生命保険の保険料と言うのは、予定利率、予定死亡率、予定事業費率の3つで決まります。このうち予定利率というのは、契約する時点での長期金利に強く影響されます。バブル期には長期金利も高かったので、予定利率はかなり高く設定されていました。

これって、保険会社にとってはとても不利なことです。今のような経済状態だと、その当時に約束したような利回りで運用するのは不可能です。いわゆる逆ザヤの状態になってしまうのです。その不利な状況を脱するために、保険会社はバブル期に契約した保険を解約させ、新しい契約に替えさせたのです。

この新しい契約を結ばせるときに使われたのが「保険の見直し」という言葉です。「今の状況にあった保険に乗り換えるのが良いですよ」とかなんとかいって、顧客にとって不利な保険に乗り換えさせるわけですね。

これって、かなり酷い話ですよね。顧客のためだと思わせるセールストークで、顧客にとって有利な商品を解約させているのですから。

やっぱり、信頼と言う言葉とはほど遠い気がします。

有利な立場を利用している

どちらのケースも、保険会社は顧客よりも知識があり、有利な立場にいるといって良いでしょう。その有利な立場を濫用して、やりたい放題をにやっている印象なんですよね。契約者としては、保険会社に保険金は払えないと言われたら、それに対抗するのが難しいでしょう。そもそも内容を十分に理解していないで、契約している人も多いでしょうし。

生命保険というのは、万が一のときの命綱とでもいえるようなものです。そんな大事なものを託す会社が、このようなことをしていた過去を持っているわけです。しかも、それほど古い話ではありません。

どこまで信じて良いか、ちょっと疑問に思いますよね。まあ、少しでも信頼が出来そうな保険会社を探す必要がありそうですよね。また、保険を使うのは保険が絶対に必要な部分だけに限定し、可能な限り保険を使わないと言うような防衛手段も考える必要があるかもしれません。

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