東洋経済のオンライン版の記事に「死亡保険を劇的に安くする方法」という記事が出ていました。「保険は今より6割安くできる!」という書籍を元にかかれた記事のようですね。
ただ、書かれている内容は、それほど目新しいものではありませんでした。生命保険会社がすすめてくる定期付終身保険に入らずに、「収入保障保険+医療保険」にすれば安くなるという提案です。
保障が小さくなれば保険料は安くなるよね
率直に言って、この提案で保険料が安くなるのは当然です。なぜかというと、新しい提案にすれば保障が小さくなるからです。保障が小さくなれば保険料が安くなるのは当然のことですよね。
もちろん、保険料が安くなるからくりは、保障が小さくなるだけではありません。大手の保険会社を避けることで、同じような保障でも保険料を引き下げることが出来ます。そういった工夫を踏まえて6割下がるといっているのでしょうけどね。
また、保障が小さくなるのは、必ずしも悪いことではありません。不要な保障なんて、無いほうが良いですからね。むしろ合理的な提案だとも言えそうです。
保険料が安くなった分は貯蓄をしよう
この記事で批判している定期付終身保険ですが、一部に貯蓄の機能を含んでいます。具体的には、主契約である終身保険は貯蓄型の保険の一種ともいえます。
一方で、乗り換える保険として紹介されている収入保障保険には、貯蓄の機能は全くありません。ということは、定期付終身保険を選ばないことで、その分貯蓄が減っているともいえるのです。
確かに、定期付終身保険は、スジが悪い保険だと思います。しかし、この保険をやめる事で、結果的に貯蓄が減っていることも事実です。
ですから、定期付終身保険をやめる代わりに、別の貯蓄をしないといけないでしょう。もちろん、安くなった保険料の全額を貯蓄に回す必要はありません。
でも、浮かした保険料のある程度の部分は、貯蓄に回さないといけないでしょうね。
医療保険って必要なの?
今回の記事の提案でもう一つ疑問なのが、医療保険に入ることを提案されている点です。そもそも、医療保険は必要なのでしょうか。
率直に言って、医療保険の必要性はかなり小さいはずです。なぜかというと、日本の公的な医療保険制度はかなり手厚い給付があるからです。公的な保険で事足りてしまうケースがほとんどなのです。
本当に保険料を削りたければ、医療保険の部分だと思うのですが。違うのでしょうか。
定期付終身保険を積極的に売っている保険会社ってあるの?
最後に根本的な疑問を一つ書いておきましょう。
そもそも最近の大手の保険会社って、定期付終身保険を積極的に販売しているのでしょうか。というのも、定期付終身保険はずいぶんシェアを減らしているからです。かつての主力商品が、嘘のようにシェアを減らしています。
そもそも著者の認識が古いんじゃないかと思うんですね。定期付終身保険への契約が前提だとすると、6割を減らすのはなかなか難しそうな気がします。というか、無理ですね。
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