以前、若い人は金利固定型の個人年金保険は使わない方がいい、ということを書きました。
なぜかと言うと、次のような大きな問題があるからです。
・ お金の使い道が特定される
はっきり言って、長期間の貯蓄商品としては最悪に近い選択だと思います。
わざわざこんな商品を利用するメリットはほとんどありません。
さて、固定金利型の個人年金保険が悪い選択肢だとすると、私たちはどんな方法でお金を貯めれば良いのでしょうか?
老後の資金が不安な以上、何かの方法で貯蓄はしないといけませんよね。
このページでは、どんな選択肢があるのか、考えて見ましょう。
Contents
変額型の個人年金保険を使う
とりあえず、まず思いつくのが、変額型の個人年金保険を使うという方法です。
どうしても保険を使いたければ、この商品を使いましょう。
ただ個人的には、無理に生命保険の商品を使う必要はないと思いますけどね。
というのも変額型の個人年金保険は、他の投資商品と比べて手数料が高い事が多いのです。
わざわざ手数料が高い商品を買うこともありません。
ただ、一部の生命保険会社の変額個人年金保険は、比較的手数料が安いようです。
どうしても保険を使いたいと考えるのなら、そういうところの商品を選びましょう。
運用商品としては確定拠出年金がイチオシ
運用する上で有利な商品という意味では、確定拠出年金が最も有利でしょう。
確定拠出年金の掛け金は、その全額が所得税の控除対象となります。
控除対象になるというのは、掛け金の分だけ所得が小さいものとして所得税額が計算されるという意味です。
掛け金の分だけ所得が小さくなれば、所得税額もそれにあわせて小さくなります。
つまり貯蓄をする事で、減税のメリットが受けられるわけです。
具体的にどの程度得するかは、人によって違います。
所得税がどれだけ安くなるかは、掛け金の額やその人の所得によるからです。
少なくともいえるのは、普通に所得税を払っている人なら、掛け金の10%分は所得税が安くなります。
掛け金の10%分を国から支援してもらっているというイメージを持つと分かりやすいと思います。
確定拠出年金には、これ以外にも様々なメリットがあります。
非常に有利な金融商品と言って良いでしょう。
確定拠出年金には大きなデメリットも
確定拠出年金は、上に書いたように、大きなメリットがある商品です。
国が支援してくれているのですから、これ以上に有利な商品を見つけるのは困難でしょう。
ただこの商品には、一つだけ大きなデメリットがあります。
そのデメリットというのは、基本的に中途解約ができないのです。
確定拠出年金で運用したお金は、老後の年金としてしか受け取れないのです。
ですから、大きい額を確定拠出年金で運用するのは、あまり賢い選択肢ではないケースもありそうです。
投資にまわす額の一部にとどめるなどの工夫をする事をおすすめします。
もちろん、既にある程度の資産を築いている人などは、掛け金を大きくしても大丈夫だと思いますけどね。
ケースバイケースです。
元本割れが絶対に嫌な人は10年もの個人向け国債
元本割れが絶対に嫌な人は、10年もの個人向け国債での運用をおすすめします。
この金融商品は、固定個人年金保険の大きな問題を2つともクリアしています。
まず、10年物個人向け国債は、変動金利の商品です。
ですから、インフレが起こると、自動的に金利も上がります。
この点で、インフレに極端に弱い固定個人年金保険に勝っています。
2つ目に、個人向け国債は解約がしやすいという特徴があります。
当初1年は解約ができませんが、その後はいつでも中途解約ができるのです。
もちろん、中途解約した場合は一定のペナルティーがあります。
具体的に言うと、過去1年分の金利の8割がペナルティとして減額されます。
とは言え、これはそれ程厳しいペナルティではありません。
そもそも1年は解約できないので、絶対に元本割れをしないようになっているのです。
現在の金利水準だと、固定個人年金保険なら、数年以内での解約は確実に元本割れをするでしょう。
それと比べれば、遥かに良い条件と言えます。
また、1万円から投資可能というのも、手軽な商品でもあります。
ちなみに、個人向け国債には2年もの5年もの10年ものと3種類あります。
その中でも、絶対に10年物を選んでください。
仮に5年程度で解約する可能性が高い場合でも、10年物の方がおすすめです。
ペナルティがあっても、結果的に有利になる可能性が大きいです。
インデックスファンドを利用しよう
元本割れのリスクを取っても良いという人は、個人向け国債に投資信託を組み合わせる事をおすすめします。
変額個人年金保険を利用するよりも、余程良い選択肢ではないかと思います。
とは言え、投資信託なら何でも良いわけではありません。
手数料を考えると、多くの投資信託はおすすめできないからです。
それでは、どんな投資信託を買うかというと、インデックスファンドと呼ばれている投資信託を買いましょう。
これらの投資信託は、手数料が非常に安いのです。
ちなみにインデックスファンドは、機関投資家の運用でも中心になる金融商品です。
それだけ合理的な商品という事ですね。
インデックスファンドの手数料はここを見る
投資信託の手数料をチェックしたいときには、販売資料の裏側を見てください。
そこに、販売手数料と信託報酬という2つの項目があるはずです。
販売手数料というのは、投資信託を販売する金融機関に対する手数料です。
投資信託の販売価格に上乗せして、1度だけ取られます。
信託報酬というのは、日々の運用に対する手数料だと考えると分かりやすいでしょう。
これは、運用している資産から、日々少しずつ抜かれています。
インデックスファンドの場合、一般的に、販売手数料は取られません。
ですから、信託報酬で比較する事になります。
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タグ: 確定拠出年金