プロが選ぶ駄目な保険| ただの営業トークのような気がしないでもありません

「WooRis(ウーリス)」というところのニュースで、「保険のプロは絶対に加入しない!『安心できない生命保険』特徴3つ」という記事を見つけました。保険を選ぶ上では興味深い記事だと思うので、簡単にチェックしてみましょう。1

ちなみにこの記事は、「外資系保険業界に10年以上携わる黒川雄二」という方に話を聞いてまとめられた記事です。保険を売る側の意見という事ですね。

保険に関する情報を得る場合は、どんな立場の人が言っている意見なのかを知ることが重要です。例えば、今回の方の場合、保険会社の関係者の意見です。ですから、営業トーク的になっている可能性も考えられます。そのことに注意しないといけないわけです。

保険を売る側の人の意見が役に立たないというわけではありませんが、中立的な立場でない事だけは理解しておいた方が良いでしょう。あくまで、売る人の意見です。

ポイントは3つ

プロが契約しない保険の特徴は、次の3つなのだそうです。

  1. 保険料の“安さ”ばかり全面的に押す保険
  2. 「誰でも入れます」のようなキャッチフレーズ
  3. 手軽な手続きを強調

結論から書いてしまうと、個人的には、2番目の意見には完全に同意します。でも、1番目と3番目に関しては、諸手を挙げて賛成というわけにはいきません。

「誰でも入れます」という保険には入ってはダメ

まずは、無条件で同意できる2番目の意見から見てみましょう。誰でも入れる保険には入ってはいけないという意見ですね。確かにこの方の言うとおりで、誰でも入れる保険というのは、極力入らない方がいいのです。

なぜ「誰でも入れる保険」が駄目なのかというと、この手の保険は保険料が高いことが多いからです。

誰でも入れるということは、不健康な人も保険に入れるということです。ということは、保険会社としては、契約者に保険金を払う確率が高くなります。不健康なら保険期間に亡くなる確率も高いですから。

保険会社が保険金を払う確率が高くなるということは、保険会社としては、保険料を高くしないと採算が取れないですよね。つまり、健康な人だけが入れる保険と比べて、割高な保険料を払わないといけないのです。

ですから、可能であれば、「誰でも入れる保険」は避けるべきだといえるでしょう。このポイントに関しては、全く同意です。

安い保険がダメという事では無い

次に完全には同意しづらい「保険料の“安さ”ばかり全面的に押す保険」について考えてみましょう。

もともとの記事を読んでみましたが、率直に言って、安さを売りにする保険が駄目な理由が良く分かりませんでした。一応、黒川某さんは、次のような事を言っているようです。

「保険料は保険会社が独自に決められるものではなく、金融庁に認可を取らなければならず、他社と比べて著しく高かったり安かったりする商品を販売することはできないんです。

よって、安いにはそれなりの理由や、その仕組みの違いがあることを理解する必要があるんです」

一言で言ってしまうと、「保険というのは本来は横並びの価格になるはずで、安い保険には裏がある」と言っているようです。でも、この意見って、必ずしも正しくは無いんですよね。

この方の言うように、実際に裏がある保険というのが、無いわけではありません。ただ、営業努力で保険料を下げられる部分もあるのです。

具体的に書くと、保険料の中で付加保険料といわれる部分は、保険会社の努力次第でかなり安くできます。その結果、同じような保障の保険でも、保険料が2割とか3割安くなることは全く珍しくありません。

さすがに、極端に安いような場合は、実は保障が小さい保険だったりする事もあります。でも、あるていど価格競争をする余地があることは重要なポイントでしょう。例えば保険会社の保険と比べると、同じような保障のネット生保や共済の商品は保険料が安いことが多いです。

まあこの方は、引用したような説明のしかたで営業をしているのでしょうね。ちょっと割高な自社の保険を正当化するための営業トークなのかなあという感じがしました。推測ですけど。

手軽な手続きを強調

次に3つめの「手軽な手続きを強調」する保険はダメだという指摘に関してです。率直に言って、この部分に関しては、意味が分かりません。

一応、記事の主張を見てみましょう。

「もともと加入者が仕組みを理解するのが難しいといわれている生命保険を、“手軽に、Webで、その場で”など、簡単に契約ができるとなると、“加入すること”自体が目的となり、万が一の時に家族を経済的な問題から守るという、生命保険を契約する一番の目的を見失うことに繋がりかねません」

これを読んだところで、「手続きが簡単な保険はダメ」という結論にはなり得ませんよね。「手続きが簡単だという理由だけで入ってはいけない」という主張なら分かりますけど。

もちろん、目的にあった保険に入るのが、一番大事なことです。でも、その保険の手続きが簡単なら、それはそれで素晴らしいことですよね。難しい手続きよりは簡単な手続きの方が素晴らしいに決まっています。

手続きが簡単だという理由だけで保険を選ぶとしたら、それは当然、馬鹿馬鹿しい行為です。でも、だからと言って、手続きが簡単な保険がダメというのは、やっぱり本末転倒でしょう。

これも営業トークの一環のような感じがします。そうでなければ、論理的な思考が苦手なのではないかと、ちょっと疑いたくなります。あるいは、記者の文章力の問題かですね。

記者の文章力の問題なのかなあ?

ここまで書いたように、今回紹介した記事は、保険を売る側の意見が入っている、少し歪な主張のように感じました。例えば3つめの主張だと、手続きが簡単な保険がダメという書かれ方をしていますが、手続きが簡単だからという理由だけで契約するのがダメという事ですよね。手続きが簡単な保険がダメという事なら、かなり捻じ曲がった主張のように感じたのです。

でもこれって、もしかしたら、記者の文章力の問題なのかもしれません。最初に「保険のプロは絶対に加入しない」というタイトルを思いついてしまったから、それにあわせて無理やり小見出しをつけた感じもするのです。

そうなると、黒川某さんには、とんだとばっちりですね。まあ、真相は分かりませんけどね。

何にしても、偏った意見の記事だという事は間違いありません。


  1. 保険のプロは絶対に加入しない!「安心できない生命保険」特徴3つ
    2015年3月28日 WooRis(ウーリス) []

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