夫の死亡を心配するより離婚を心配するほうがリアル

個人が生命保険の死亡保険1 に入る場合、一般的には、夫の死亡に備えて入るケースが多いでしょう。夫が亡くなると収入が減るはずなので、それに備えるのです。

しかも、保険に入る期間もある程度決まっています。あるていど保険の知識がある人なら、子供が生まれてから大学を卒業するまで保険がある状態にしておくことを考えるはずです。

子供が卒業するまで生命保険が必要な理由

なぜ子供が大学を卒業するまで死亡保険が必要かというと、子供の学費以外の部分は公的な年金などでまかなえることが多いからです。

生活費は公的な遺族年金がありますし、足りない部分は妻が働いて補うことが可能です。住宅ローンがある場合も、ローン契約の時に団信と呼ばれる保険に入らされます。仮にローンが残った状態で夫が亡くなっても、それで返済がされてしまうのです。

社会保険やら団信やらがあるので、生命保険に入らなくても残された家族が生活できる可能性は大きいです。ただ、子供が大学に行く費用までとなると、ちょっと足りないというのがリアルなところなのです。

ですから、子供がいる家庭の場合は、夫を被保険者にした生命保険に入るのは悪い選択ではありません。過剰な保障は不要ですけどね。

それでは離婚の場合はどうでしょう

ただ実際には、夫の死亡以上に備えないといけないものがあります。それは妻が夫と離婚するリスクです。

統計的に見ると、子供が大学を卒業するまでに夫が死亡する確率は、それほど高くはありませんよね。例えば三大疾病の一つであるガンになる確率は、60歳代の後半から急激に上がります。逆に40歳代くらいまでだと、発祥する人がいないとは言いませんが、確率的にはかなり小さいです。

それと比べると、若いうちに離婚する確率の方がよほど高いですよね。マスコミなどの報道によると、日本の場合、3組に1組は離婚するなんて話もあります。発生する確率としては、離婚の方がかなり高いのです。

さすがに3組に1組というのは、マスコミの大げさな表現という感じもします。比較の仕方がフェアじゃない部分はあります。ただそれでも、低くない割合で離婚するカップルというのは存在します。年代によっても違うのでしょうが、結婚したカップルのうち2割台くらいは離婚すると思っていて良いでしょう。

と言うことは、離婚をすることで経済的に問題を抱える可能性があるのなら、十分に準備をしないといけないという事です。

離婚で母子家庭になる上に死別のような社会保障も無い

日本で離婚した場合、親権が認められるのは妻の側という事が圧倒的に多いようです。と言うことは、子育ては妻が行わないといけないということですよね。

これって、夫と死別した場合と、大体同じ状況と言えそうです。しかも上に書いたように、子育て中に夫と死別するよりも、確率的には明らかに高いわけです。

もちろん離婚と死別は完全に同じではありません。離婚した場合には、離婚した状況次第では、夫から養育費が支払われる場合もあります。夫がいなくなった後に収入があると言う意味では、離婚の方が良い面もあるわけです。

ただ、離婚の方が死別よりも不利なケースもかなり多いです。まず、財産の半分は夫に取られてしまいます。離婚の場合は、公的な遺族年金のようなものが無いという点も重要です。

と言うことは離婚の場合は、財産を半分夫に持っていかれた上に、子供を引き取った妻が全て自腹で育てないといけないということです。遺族年金の額は家庭によって異なりますが、数万円から十数万円が毎月入ってくることになります。それが無いわけですから、家計としてはそうとう大変でしょう。

それにそもそも、定期的に養育費を支払う人というのは、現実にはそれほど多くないようです。約束をして最初は支払っていても、徐々に支払が滞るというケースがかなり多いようなのです。例え子供がいても、分かれた妻には支払わないという事が多いのです。

実は離婚の方が経済的には厳しい

こうやって考えると離婚というのは、経済的には死別よりも厳しくなる可能性が大きいのです。

実家に戻って暮らせるようなら、まだ生活は可能なのだと思いますけどね。そうでない場合は、ギリギリの暮らしを迫られるはずです。現実的には、生活保護を受けている世帯も多いでしょう。

しかも繰り返しになりますが、発生する確率は死別よりはるかに高いのです。そう考えると、夫の死別には備えるのに、離婚に備えないなんて、かなりおかしなことだと思いませんか?

もちろん、最初から離婚を意識して結婚するような人は、それほど多くは無いでしょう。でも、現実の離婚件数から見ると、離婚というのはどんな家庭に起こってもおかしくないのです。ですから、多少なりとも意識した上で行動することが望ましいように思われます。

もちろん、離婚しないように努力する事も大事なんですよ。でも、人間同士のことですから、努力をしても駄目な事もあるわけです。

離婚保険は存在し得ない

さて、離婚の方が発生する確率が高いリスクという事になれば、離婚保険のようなものが存在しないのかと考える人もいるでしょう。でも、離婚保険というのは、作るのが簡単ではありません。

これは仮に離婚保険が存在したとて考えてみると、わかりやすいでしょう。そもそも離婚保険が存在すると、保険金詐欺は非常に簡単です。協力してくれる異性を見つけて、婚姻届を出してしまえば良いからです。お金を出して雇ったって良いでしょう。後は何年かまって、離婚届を提出するだけです。

ただ、さすがにこの例だと、ばれる可能性もあります。夫婦としての生活実態がありませんからね。

では、離婚を意識した夫婦が離婚保険に入った場合はどうでしょうか。これだったら生活実態はありますし、離婚を意識しているかどうかなんて本人たちの問題ですから調べようがありませんよね。つまり、保険会社を欺くのは、非常に簡単なのです。

さらに言うと、夫婦仲が悪くない場合でも、偽装離婚するようなケースもありそうですね。経済的に厳しいという理由で、保険金を得るために離婚届を出すのです。

そうすると、一緒に生活をしているにもかかわらず、保険金が入ってくるわけです。そして、ほとぼりがさめた頃に、再婚すれば良いわけです。書類上の手続きだけですから、ほとんど難しい点は無いでしょう。

このように考えると、離婚保険というのは作るのがほとんど不可能なのです。離婚に対しての保険というニーズはあるのだと思いますが、保険会社としては作りようが無いのです。

可能な範囲で準備をしましょう

離婚に対する保険というのは無いので、少しずつ貯蓄をするなどして万が一の場合に備えるしかないでしょう。特に株や債券などの現金化がしやすい資産を持っていると、離婚直後の生活費を確保しやすくなるはずです。

それよりも大事なのが、専業主婦になってしまわないことでしょう。専業主婦になってしまうと、離婚という選択肢を選ぶ事ができなくなってしまいます。自分の選択肢を失わないためにも、あるていどの収入は得られるようにしておくべきです。

可能なら正規の仕事を持っているのが望ましいです。でも、それが無理なら、パートタイムの仕事だけでも続けておきましょう。

繰り返しますけど、離婚なんてしない方が良いのはもちろんなんですよ。ですから、そのための関係を維持する努力が大事です。

でも、統計を見てみると、あるていどの高い確率で起こりうることだと思って備える事も必要なのです。


  1. 死亡保険:誰かが亡くなったら保険金が受取れるタイプの保険 []

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