ニュースサイトを見ていたら、日本生命が不妊治療保険「シュシュ」を開発したという記事が載っていました。1 時事通信の記事です。
でも、不妊治療と保険って、どうやって結びつくのでしょうか?
時事通信が伝えた内容
時事通信の記事でどんなふうに伝えているのか、ちょっと引用してみましょう。
日本生命保険は5日、不妊治療費の一部を助成する国内初の保険「シュシュ」を10月2日に発売すると発表した。体外受精と顕微授精の特定不妊治療を受けた際に給付金を最大12回支払い、出産時には祝い金が出る。
要するに、体外受精などの特定の治療を受けると給付金がもらえるという事ですね。このほかに、出産のときに祝い金が出るという事です。
ただ、2年以内の治療に関しては、保険金が支払われないようです。また、1年以内の出産には祝い金が出ません。ちょっと微妙ですね。
気になる保険料は月々1万円前後に設定されているという事でした。かなりお高い印象です。給付の額などにもよりますけどね。
仕組みとしては分からなくないのですが、1万円の保険料を払って入るような保険とは思えません。というか、不妊治療を受けようと思っているのなら、毎月の保険料を貯金して準備すればいいですよね。
生命保険には保険会社の取り分があるはずですから、確率的には貯金でもした方がよっぽど有利なはずなのです。
日本生命のプレスリリースを読んだら全然違う保険だった
率直に言って、こんな保険が成立するのだろうかという疑問があります。そこで、日本生命のサイトをチェックしてみました。
驚いたことに、「シュシュ」というのは、不妊治療のための保険ではありませんでした。正確に書くと、不妊治療への給付機能もあるのですが、メインの機能は3大疾病に対する保険です。
プレスリリースには、「ニッセイ出産サポート給付金付3大疾病保障保険 “chuchu!”」となっています。つまり、別の保険のおまけとして、不妊治療のサポート機能が付いているというわけですね。
もっとも、3大疾病の保障がメインだとしても、入りたい保険だとは思いませんけどね。
ちなみに、体外受精などの治療を受けた場合にもらえるのは、一回たったの5万円です。5万円のために毎月1万円の保険に入るって、ちょっと馬鹿げていますよね。
それにしても、時事通信の記者は、中身が分かって書いているのでしょうか?ちょっと不安になってしまいます。
- 国内初の不妊治療保険=出産なら祝い金―日生
時事通信 9月5日 [↩]
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