変額保険の仕組み| 終身保険に似たタイプ(終身型)と養老保険に似たタイプ(有期型)がある

生命保険というのは種類が多く、生命保険に比較的詳しい人でも知っているのはほんの一部という状態です。保険の営業でも、キャリアが浅い人だと、自社の商品を完全に把握できているかすら怪しい状態です。

しかも、それぞれの保険が、特約などでさらに細分化しますからね。完全に把握するのは、保険のプロでも不可能だと思われます。

変額保険は仕組みが分かっていない人が多いかも

定期保険、養老保険、終身保険、定期付終身保険、学資保険あたりは、まあ、比較的分かっている人が多いのでしょうけどね。変額保険となると、ちゃんと理解している人は少ないのではないでしょうか。

でも、変額保険って、低金利の時期には役に立つ保険のはずなんですよね。本来は終身保険や養老保険よりもずっと使える保険のはずなのです。

どんなに使える保険でも、保険の仕組みが分かっていなければ入る気にはなれませんよね。そこでこのページでは、変額保険の仕組みの基本的な部分を確認してみましょう。

投資信託に近い生命保険で、運用によって保険金や解約返戻金が変動する

変額保険というのは、その名前から分かるように、保険金や解約返戻金が運用によって変動する保険の事を言います。運用によって将来の保険金などが変動するから変額保険というわけですね。

保険金や解約返戻金が変動するということは、もちろん、保険料と比べて資産を大きく増やすことが出来る可能性があるという事です。ただ、運用に失敗すると、資産を減らしてしまう事もありえます。イメージとしては、投資信託と生命保険を組み合わせたような商品だと考えると分かりやすいでしょう。

運用に上手くいったら、自分のタイミングで解約して利益を確定することも可能です。こういう使い方は、確かに、投資信託的そのものでしょう。

その一方で、死亡すると死亡保険金が支払われるという、保険の機能もあるわけです。そして、その死亡保険金には基本保険金額という最低保障がついています。

こういったタイプの保険ですので、保険料は一時払いが一般的です。ただ、月払いなどに対応しているケースもあります。つまり、積み立てとして使う事も可能という事ですね。

変額保険は終身型と有期型がある

ちなみに、変額保険には有期型と終身型があります。

有期型は養老保険に近い

有期型というのは、満期日が決まっている変額保険です。満期を迎えると、運用の実績に応じて、満期保険金が支払われるわけです。

ただ、満期保険金には最低保証のようなものはありません。ですから、運用次第では大きく元本割れするリスクもあります。

また、満期日までに死亡した場合は、死亡保険金が支払われます。この死亡保険金には基本保険金額という最低保障があります。

運用が上手く言っていれば、基本保険金額以上の保険金が支払われますが、運用が失敗しても基本保険金額はもらえるという事ですね。

途中で解約した場合は解約返戻金がもらえますが、これは運用実績に応じた金額になります。ここは、投資信託に近い部分です。

運用の期間が決まっていて、満期保険金も死亡保険金もあるということで、養老保険に近い保険だと考えれば分かりやすいと思います。

終身型は終身保険に近い

変額保険のもう一つのタイプである終身型は、名前から分かるように終身保険に近い保険です。満期が無く、解約しない限り一生涯保障期間が続きます。

保険金額が決まっていない点を除けば、まさに終身保険ですよね。ですから、満期型の変額保険のことを、変額終身保険と呼んでいるケースも多いです。

ちなみに、有期型と同様、基本保険金額が設定されています。ですから、死亡した時には最低限の保障があります。その一方で、解約返戻金は運用が失敗すると元本割れすることもあります。

終身型の方が使いやすいか

こうやって比べてみると、使い勝手としては、満期がない終身型の方が使いやすいかもしれません。

有期型だと、損をしている時期に満期を迎える可能性があります。そうすると、損を取り返すことが出来ないわけですね。

もっとも、このように売られてしまうから単純に損だとも言えませんけどね。まあ、運用期間が決められていない方が、運用に制限が無いという意味で楽なのは事実でしょう。

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