過去数年の統計を見ると、生命保険の契約件数は増えています。もう少し正確に書くと、生命保険のうち個人保険の保有契約件数自体は毎年増えています。
保有契約件数と言うのは、現在契約中の保険の件数と言う意味ですね。個人保険というのは個人契約分だと思ってください。生命保険の場合、企業などの団体契約もありますからね。
個人契約の契約数を具体的に欠くと、次のようになっています。
平成19年度: 11,001万件 前年度比 100.2%
平成20年度: 11,299万件 前年度比 102.7%
平成21年度: 11,705万件 前年度比 103.6%
平成22年度: 12,191万件 前年度比 104.2%
平成23年度: 12,720万件 前年度比 104.3%
ちなみに、このデータは生命保険協会というところがウェブ上で提供しています。
これをみるとわかるように、ここ数年の動向を見ると、少しずつではありますが保有契約件数を増やしているのがわかります。保険に入っている人は徐々に増えているわけです。しかも、その増加のペースは上がっているように見えます。
実際は徐々に縮小している生保の個人保険
上の数字だけを見ると、生命保険の個人保険はかなり好調なように見えます。しかし、実態は必ずしもそうではありません。むしろ、市場規模は徐々に縮小しているのです。
件数が増えているにもかかわらず、市場規模が縮小しているというのはどういうことでしょうか。実は、保有契約全体の保険金額が徐々に減っているのです。
具体的には、次のようになっています。2番目の金額が保有契約の保険金額の合計ですね。
平成19年度: 9,810,643億円 前年度比 95.6%
平成20年度: 9,398,425億円 前年度比 95.8%
平成21年度: 9,029,471億円 前年度比 96.1%
平成22年度: 8,795,964億円 前年度比 97.4%
平成23年度: 8,653,465億円 前年度比 98.4%
この結果は、前年度比を見ていくとわかりやすいでしょう。ここ数年は90%台の後半で安定しています。ということは、毎年数%ずつ徐々に保険金額を落としていると言う事です。右肩下がりで規模を縮小しているわけですね。
最近のデータでは、前年度比が100%に近くなっています。と言う事は、ある程度下げ止まっていると見ても良いかもしれません。それでも、あまり状況が良くない事は確かなようです。
1件ごとの保障が小さくなっている
ここまで見たように、ここ数年で保険の保有契約件数自体は増えています。それにもかかわらず、保険金額は減っているわけです。ここからいえることは、保険1契約あたりの保障が小さくなっていると言う事でしょう。
これは、最近の保険見直しブームの影響でしょうか。あるいは、不景気の影響でしょうか。何にしても、生保会社にとっては厳しい状況と言えそうですね。
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