生命保険の世帯あたりの保険契約件数や世帯あたりの保険金額は、都道府県によってかなりの差があります。生命保険協会による調査があるので、どの程度の差があるのかを具体的に見てみましょう。
まず世帯あたりの保険件数ですが、保険件数が多い都道府県と少ない都道府県では、2倍以上の差があります。少ない県と多い件の上位3つは次のようになっています。
●1世帯あたりの契約件数が多い都道府県
1位: 福井県 3.42件
2位: 富山県 3.34件
3位: 山形県 3.05件
●1世帯あたりの契約件数が少ない都道府県
1位: 沖縄県 1.41件
2位: 北海道 2.04件
3位: 宮崎県 2.04件
上位と下位の3つを比べるとわかるように、都道府県によって保険の契約状況はかなり違いそうです。
次に、世帯あたりの保険金額の上位と下位の3つです。こちらは多い都道府県と少ない都道府県で3倍以上の差があります。つまり、世帯あたりの保険件数以上に顕著な差が出ているわけです。
●1世帯あたりの保険金額が多い都道府県
1位: 福井県 2607.4万円
2位: 富山県 2359.9万円
3位: 山形県 2051.8万円
●1世帯あたりの保険金額が少ない都道府県
1位: 沖縄県 895.5万円
2位: 北海道 1127.7万円
3位: 宮崎県 1178.7万円
これを見るとわかるように、保険件数の順位と保険金額の順位は全く同じです。これらの契約状況の差は、何に起因するのでしょうか。
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持ち家と生命保険は関係が深いのか?
生命保険の契約件数と保険金額の上位の都道府県は、実は持ち家率が高い都道府県でもあります。
具体的に言うと、次のような関係にあります。
保険金額1位の福井県: 持ち家率は3位
保険金額2位の富山県: 持ち家率は2位
保険金額3位の山形県: 持ち家率は4位
つまり、保険金額の1位から3位の都道府県が、持ち家率の2位から4位を占めているわけですね。
余談ですが、持ち家率1位の秋田県の生命保険の保険金額は全体の41位です。秋田県だけどうしちゃったのでしょうか。不思議ですね。
逆に保険金額が少ない3県ですが、やはり持ち家率も低いようです。持ち家率も下位に位置しています。
ということで、世帯あたりの保険契約件数や保険金額と持ち家率には、それなりの関係がありそうです。
本来なら逆のはず
ところで、本来なら持ち家の世帯は、死亡保険の保険金額が少なくてもいいはずです。
まずローンを完済していれば、住居費に追加の費用が発生しません。ですから、その分は生命保険を減らす事ができます。これは納得していただきやすいでしょう。
次に住宅ローンが残っているケースでも、生命保険は減らす事が可能です。というのも、住宅ローンを組んでいる人は、団体信用生命という保険に入ることが多いからです。この保険のおかげで、ローンの借主が死亡するとその後の住宅ローンの返済は不要になるのです。
ちなみに、団体信用生命は個人保険ではありません。団体保険に分類される保険です。ですから、世帯毎の保険金額や保険契約件数には含まれていません。
このような状況があるので、本来の必要性からいうと、保険金額の順位は全く逆の結果になるはずなのです。持ち家が多い都道府県の方が生命保険に入っていると言うのは、正直に言って不思議な結果です。
県民性なのでしょうかねえ。そのくらいの理由しか思い浮かびません。
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