医療保険のお祝い金の存在について、ちょっと疑問があるので一言。
医療保険では、お祝い金というシステムを取る事があります。医療保険の保障を一定期間請求しなければ、お金がもらえるという仕組みです。
ひまわり生命のフェミーヌもそんなお祝い金のある医療保険の一つです。女性専用の保険で、女性特有の病気に特に手厚い保障がついています。女性専用の医療保険はいくつか販売されていますが、必要な商品なのかどうかは多少疑問があります。そもそも女性特有の病気を手厚く保障する必要があるのかどうか、意見が分かれるところでしょう。まあ、今回はその点は良いとしましょう。
さて、このフェミーヌはお祝い金が特に手厚いようです。プラン1というプランを選択した場合、入院保険の保障を受け取った場合でも、3年ごとに15万円支払われのです。では、15万円を受け取るために何か条件はないのかというと、一つだけ条件があるようです。それは、被保険者が生きているということです。逆に言うと、生きてさえいれば、定期的にお祝い金が受け取れるわけです。
専門用語を使うと、医療保険と生存保険を組み合わせた保険ということですね。
要するにただの積立でしょ
ここで問題なのが、3年ごとに15万円を支払う為の原資です。どこからお金が出ているのかということですね。
当然ですがこのお金は、保険会社に支払った保険料が原資になっています。つまり、契約者が払った保険料が戻ってきたにすぎないわけです。保険料を月払にしているのなら、ただの3年満期の積立とも言えます。
という事は、3年ごとに15万円のお金を支払うために、保険会社は契約者から保険料を余分に取っているはずです。そうでなければ、生命保険会社もお金を払うことはできませんから。
これって何の意味があるのでしょうか?積立が必要だったら、必要に応じて別に銀行なり何なりで積立型の商品の契約をすれば良いだけの話ですよね。何の目的もなく積立をして、何かメリットがあるのでしょうか。
こんな余分な積立機能を無くして、保険料を安くしてくれたほうが嬉しいのではないかと個人的には思います。
保険で積立てるのは合理的ではない
どうしても保険を使って積立たいと考えるのなら、それはそれで良いのかもしれません。経済的に余裕があって、高い保険料でも甘受できるというのなら、本人の選択の問題です。まあ、経済的に余裕がある人が、医療保険が必要なのかどうかというまた別の問題もありますけどね。
ただ、こういった保険を利用する人に一つ知っておいていただきたいポイントがあります。それは、生命保険を使っての積立は使い勝手が悪いという点です。保険の積立だと本当に必要なときに使う事が難しいのです。
例えば今回の保険では、3年ごとに15万円が支払われます。でも、銀行預金のように、必要なときにお金取り崩せるわけではありません。だったら、必要なときにお金を引き出せる銀行を使った積立の方が優れていますよね。
そもそも3年ごとに15万円受け取れても、特別メリットは無いように思えます。使いたいときに使える方が、どう考えても優れているはずですよね。
それに、本来積ってというのは、将来的な支出が予想されているときに便利なものです。例えば、老後資金だとか住宅の頭金などですね。とにかく3年満期の商品を毎月積み立てましょうでは、本来の意味が失われていると言って良さそうです。
好きな人は好きなようだ
以上のような理由で、この手の保険のメリットはよくわかりません。積立と医療保険が必要なら、別々に契約したら良いだけの話ですから。別々の契約の方が、メリットも大きいですしね。
でも一部の人には、この手のお祝い金って人気があるようです。というか、掛捨ての保険が嫌なのでしょうね。何か戻ってこないと、損をした気分になるようです。
このあたりは価値観の問題もありますから、否定するつもりはありません。ただ、どちらか判断が付かない人には、別々に契約した方が良いと言いたいだけです。
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