かんぽ生命の学資保険は、以前ちょっと変わった仕組みでした。子供が亡くなった時に手厚い保障がついていたのです。でも、学資保険って、本来は親の死亡に備えないと意味が無いんですよね。
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かんぽ生命が新しい生命保険を発売したがっています
かんぽ生命が学資保険の新商品を発売したがっています。今でも学資保険はあるのですが、内容を変更し新しい学資保険に変更しようとしているのです。
しかしこれに関して、大きな問題に直面しているようです。生保各社が一斉に反対しているのです。
現状のかんぽ生命の学資保険の何が問題なのでしょうか?そして、なぜ他の生保は反対するのでしょう?消費者にはメリットのある変更なのでしょうか?ちょっと調べてみました。
その結果、かんぽ生命が変更したいのは自然な事だとわかりました。現状の学資保険は大きな問題を抱えているからです。
Q そもそも、学資保険って何?
学資保険というのは、子供の教育資金を準備するための保険です。こども保険とも呼ばれています。私立大学に通った場合、4年で400万円程度の学費がかかります。これを準備する為に入る人が多いようです。
保険という名前がついていますが、一番重要な機能は積立です。毎月コツコツ積立てて、400万円貯めていくわけですね。
Q 学費をためるのに保険にするメリットは?
保険の形で学費をためるメリットは、父親が若くして亡くなったときに困らないようにする為です。
学資保険の場合、被保険者が死亡した後の保険料の払い込みが免除されます。ですから、被保険者を父親にしておけば、父親が亡くなった後の保険料が免除されるのです。もちろん、一番たくさん稼ぐのが母親だったら、母親を被保険者にすれば良いわけです。
当然ですが、被保険者が亡くなっても、生きていた場合と同額の保険金が受け取れます。ですから、仮に父親が若くして亡くなっても、学費の心配が要らないわけです。
Q かんぽ生命はなぜ学資保険の内容を変えたいのか
まず気になるのが、なぜかんぽ生命が学資保険の内容変更をしたいかでしょう。
学資保険というのは、上に書いたように、子供の教育資金を準備するために入るものです。それと同時に、稼ぎ頭の死亡に備えるという機能もあります。
それにもかかわらず、かんぽ生命の学資保険は、子供の死亡に関して手厚い保障が付いているのです。
子供の学費を準備する保険で、子供の死亡に保障があるなんて、何とも変な話ですよね。はっきり言って、無意味ですらあります。
保障が手厚ければ、私たちが払う保険料は高くなります。必要のない保障のために保険料が高すぎるのだとすれば、本末転倒ですよね。
これでは他の生保会社と競争できないので、学資保険の内容を変更したいのです。
Q 私たちにとってはメリットがあるのか?
上に書いたような理由で、現在のかんぽ生命の学資保険はあまり合理的な保険ではありません。必要が無い保障が付いているのですから、当然ですよね。
ですから私たちにとっては、今回の変更は歓迎すべきです。
Q 生保各社はなぜ反対するのか
生保各社が反対する理由は明確でしょう。かんぽ生命が競争力のある商品を出せば、自社の利益が脅かされるからです。
でも、これって消費者の事を考えていない行動ですよね。消費者にとって有利な変更を止めようとしているのですから。
生保各社は色々と理屈はつけていますが、結局のところ、保険会社は消費者のメリットよりも自社の利益を優先しているように見えます。
まあ、私企業ですから、自社の利益のために動くのは当然ですけどね。ちょっとイメージはよくないかなとは思います。
2018年1月追記:普通の学資保険になっていました
さて、この記事を書いてから何年かたちました。かんぽ生命の学資保険はどうなったのか確認してみましょう。
普通の学資保険になっているようです
かんぽ生命の学資保険ですが、結局普通の学資保険と同じ仕組みになったようですね。かんぽ生命のサイトの学資保険のページに次のような記述がありました。
特徴 2
ご契約者が万一、死亡等されたときには、その後の保険料のお払い込みは必要ありません。
ということで、父親が契約者になっていれば、父親の死亡に備えられるわけです。父親が死亡しても、満期保険金と同額の死亡保険金は支払われますから。
まあ、当たり前の仕組みになったという事ですけどね。さすがにこれは、こうするべきでしょう。
ちょっと変わっていると思うのは、契約者の死亡に備えるという書き方をしている点です。普通は被保険者なんですけどね。何か事情があるのかなあ。
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