楽天生命という生命保険会社の、ネット経由の契約数が1,000件を超えたそうです。ネットでの販売開始から41日目のことだったとか。1
ちなみに楽天生命保険という会社は、実は新しい会社ではありません。アイリオ生命という会社を楽天が買収し、商号変更したものだということです。新規に事業を立ち上げるよりもやり易いという判断だったのでしょうね。
41日で1,000件って遅くない?
さて、41日で1,000件のペースって、速いほうなのでしょうか?個人的には意外と遅いように感じました。最初は頑張って広告を出すでしょうから、もっと集まってもよさそうな気がするんですよね。
このままのペースで1年間契約を取ったとして、年間の新規契約は9,000件くらいです。2012年の個人保険全体の新規契約が1,622万件ですから、かなり寂しい数字に思えます。
もしかしたら、保険のような商品の場合、無名の会社とは契約したくないと思うのかもしれません。ある程度名前が浸透したら、ペースアップするのかもしれませんね。
実際の事業計画がどうなっているのかは分かりませんから、正確なところは判断しかねます。でも、感覚的には、やっぱり少ない感じは否定できません。
補足
ネット生保自体はやっぱり苦戦しているようですね。既存の生保からシェアを奪えずにいるようです。
楽天生命保険の先行きも、バラ色というわけでもなさそうです。まあ、時間がたてばネット生保という業態も認知されてくるでしょうけどね。それまで体力的に持つかどうかです。
その後の契約件数はどうなっているの?
さて、その後の契約件数はどうなっているのでしょうか。2016年度の決算データに新規契約件数が載っていました。それによると、2013年度から2016年度の契約件数は次のようです。
- 2013年度:73千件
- 2014年度:61千件
- 2015年度:58千件
- 2016年度:62千件
ということで、新規契約は年間6万件前後ということですね。
率直に言って、この数字はちょっとマズいんじゃないでしょうか。会社を作ってすぐの時期ということは、契約件数が右肩上がりで増えてもいい時期のはずですよね。その時期にほとんど横ばいって、上手くいっていないようにしか思えないのですが。
もっとも、新規契約がコンスタントにあるということは、保有契約自体は増えているのでしょうけどね。それでも、ちょっと気になる状況です。
大手と比べてみましょう
ちなみに、この件数が多いのか少ないのかという話ですが、大手の生保からすると誤差みたいな数字のようです。例えば、2016年度の日本生命の契約件数は457万件だったそうです。ちなみに、三井生命も合わせた件数です。
楽天生命の件数は、日本生命の約1.5%程度という事ですね。
- ■ 楽天生命、ネット経由の申込みが1000件突破–ネット販売開始から41日目で [↩]
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