生命保険にというのは面白い商品だと思っています。絶対に必要だし多少余分にかけておくのが良いと考える専門かもいれば、割高な商品だからできるだけ保障は小さくと説く専門かもいます。
具体的に、どのようにスタンスが違うのかをご紹介するのに良い例を、マイナビニュースというサイトで見つけました。
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この記事は、記者が専門家に保険について聞くというスタイルをとっています。答えているのは大学の客員教授も勤める人で、それなりに専門的な知見を持っているといっていいでしょう。
専業主婦の死亡保険はどうするか?
彼女の意見で特に極端だと思ったのが、次の記述です。
ちなみに専業主婦の妻の死亡保障も、300万円程度は確保しておきたいもの。考えたくないことですが、お葬式代など、意外と物入りになるからです。
生命保険に極力入った方が良いと考える人の特徴は、何でもかんでも保険で準備すべきだと思う傾向があることです。特に顕著に現れるものの一つが、現在働いていない人に対する死亡保険でしょう。
個人的には、専業主婦の妻の死亡保障は、本当に必要なのか相当疑わしいと思っています。つまり、記事で解説している専門家とは、全く主張が相容れないのです。
専業主婦の死亡保険の必要性が小さい理由
専業主婦に死亡保険が要らないと考えるのは、次のような理由からです。
まず、ある程度の年齢になってからの死亡なら、貯蓄で準備ができているはずです。ですから、年齢が高い人が生命保険で葬儀の準備をする必要はありません。年齢が上がれば保険料も高くなるので、保険を使うのは全く合理的ではないのです。
ですから、もし生命保険で準備しないといけないとしたら、妻が比較的若いうちに亡くなってしまうケースでしょう。30歳代とか40歳代でなくなってしまうようなケースですね。
でも、これだって必ずしも保険で準備する必要はありません。まず300万円程度なら、預貯金で対応できるという人もいるでしょう。
仮に預貯金が無くても、夫にそれなりの安定した収入があるのなら、お金を借りることも難しくないでしょう。不足分を借りるだけなら、返済だって容易なはずです。
そもそも、妻が若くして亡くなるなんて、確率的に高い話ではありません。それに対して準備が要るのでしょうか?
万が一のことが起きた時に経済的に対応できなくなるのなら、保険は必要でしょう。でも、そうでなければ、保険は避けるべきです。
というのも、保険は割高な商品だからです。見えない手数料も結構大きいのです。ですから、可能であれば保険は使うべきでは無いと考えられます。
大体このあたりがこの記事に対する反論です。ちなみに、夫が死亡する場合はだいぶ話が違います。保険が無いと、残された家族が生活していくのが難しいですからね。
どうしても不安だというのなら止めませんけどね
もっとも、保険金が数百万円程度の掛け捨ての死亡保険だったら、月々の保険料は1,000円前後でしょう。どうしても不安なら、このくらいの額は払ってもいい気もしますけどね。
それでも20年かければ24万円の保険料ですから、馬鹿にならない額ではありますけどね。それに、月々1,000円くらいの無駄遣いは他でもしているでしょうから。
とは言え、不安だから保険に入るという人は、何でもかんでも保険をかけたがります。ですから、妻の死亡保険だけでなく、他の保険にも入ることになるでしょう。
結局、保険料の支払いはかなりの額になることもありそうです。
最終的には、合理性だけではなく本人の価値観の問題も絡んできます。よく考えた上で、自分が納得できる方法を選んでください。
保険業界出身者には保険が必要だという人が多い
ちなみに、できるだけ保険に入った方が良いと主張する人は、保険業界の出身者が多いです。あるいは、現役で保険を売っている人である場合もあります。
勤めていたころの「保険は必要」という教育が、染み付いて離れないのでしょうか。あるいは、業界とのつながりを大事にしたいのでしょうか。
何にしても、保険業界の出身者の意見を聞くときには、多少割り引き目に考える方が良いとは思います。
今回ご紹介した記事でアドバイスをしていた人も、保険業界の出身者です。
ただ、保険業界の出身者の中には、保険を毛嫌いする人もいますけどね。両極端なんですよね。
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