定期保険のメリット・デメリットは?使い勝手が良い生命保険なの?

定期保険は非常に使い勝手がいい生命保険だと考えられます。なぜなら、小さい保険料で大きな保障が得られるからです。その一方で、貯蓄性は全くありませんから、資産運用目的では使う事ができません。いづれにしろ、デメリットよりもメリットの方が大きい保険といえるでしょう。

定期保険とは

最初に、定期保険がどんなものか確認しておきましょう。

定期保険は死亡保険である

定期保険というのは、生命保険の中でも、死亡保険と呼ばれるものの一つです。死亡保険というのは、被保険者1 が死亡した時に、保険金が支払われるタイプの生命保険のことを言います。

定期保険は期間が決まった保険である

定期保険の場合、10年とか15年といった契約期間が設定されています。その期間内に被保険者が死亡した場合、保険金が支払われます。契約が切れてからの死亡に対しては死亡保険金は支払われません。期間が決まっているので、定期保険というわけですね。

そして、期間が切れた場合は、1円も戻ってきません。更新しなければ、何もなく契約が終了です。つまり、掛け捨ての保険という事です。

終身保険との比較で覚えておこう

ちなみに、保険の契約期間が決まっていない死亡保険を、終身保険といいます。期間が決まっていないというのは、契約している限り死ぬまで保険の対象になるということです。

この説明から終身保険は有利なように感じるかもしれませんが、必ずしもそんなことはありません。定期保険に比べて終身保険は、保険料がかなり高くなります。

ですから、大きな保障が欲しければ、掛け捨ての定期保険の方が利用しやすいわけです。

定期保険のメリット・デメリット

定期保険がどんなものか分かったところで、メリットとデメリットについてチェックしてみましょう。

保険料が安い

定期保険の最大の特徴は、死亡保険金に対して保険料が安いことです。保険金が1,000万円程度の死亡保険でしたら、月々の保険料が1,000円とか2,000円程度で利用できます。

これは、大きなメリットといえるでしょう。上にも書いた通り、少ない保険料で大きな保障があるわけです。

ちなみに、月々の保険料は保険会社や被保険者の年齢、性別などによって違います。安い保険会社を探すためには、同じ条件で比べてみるといいでしょう。

死亡保険金が大きい場合には、終身保険で準備をするのは不可能です。月々の保険料が大きくなりすぎるからです。

ですから、大きな保障が必要な場合は、定期保険を使うのが便利ということですね。定期保険なら、必要があれば、数千万円程度の死亡保険金をかけることも可能でしょう。

以前は、強引な保険営業が、億単位の保険金額の定期保険を契約させて問題になったりしました。さすがにこんな死亡保険金は必要ありませんが、定期保険を使えばこんな契約もできるという事です。

定期保険のその他の特徴

定期保険のその他の特徴をいくつかご紹介します。

保険料の月額払いをしている場合、途中で解約しても基本的には解約返戻金が出ません。解約返戻金というのは、解約時に戻ってくるお金の事ですね。

つまり定期保険の場合、解約した時点で何も戻ることなく契約が終了します。稀に解約返戻金が出ることもあるようですけどね。額としてはわずかです。

これは、デメリットというよりは、そういう仕組みの保険だというだけの話ですね。保険料が安い分、貯蓄機能は全くありません。

また一部の保険では、契約が満了した時に満期保険金というお金が支払われることがあります。しかし、定期保険の場合は、これもありません。完全に掛け捨ての保険ということです。

これも、こういう仕組みの保険であるとしか言いようがありません。

定期保険のデメリットって何だろう

定期保険に明確なデメリットは無いかと思い、色々考えてみましたが、デメリットと呼べるような大きな欠点は無さそうですね。

お金が貯まらないと損をした気分になるという人もいるようですし、一部の保険サイトではデメリットとして挙げられているようです。ただ、そのこと自体は、そういう仕組みだとしか言いようがないですからね。それをデメリットというのは、クレームに近い感じがします。

あ、一つありました。定期保険は更新をすることが出来るのですが、更新をすると保険料が上がります。ですから、当初思っていたよりも保険料の負担が大きくなるケースがあります。

例えば、ある保険会社のサイトによると、保険金額1,000万円で保険期間10年で契約した場合、30歳で加入すると保険料は1か月1,240 円なのだそうです。それが、同じ条件で40歳で加入すると1か月2,380 円になります。

ということは、30歳で契約して40歳で更新しても、このくらいは保険料が上がるという事ですよね。2倍まではいきませんが、それに近いくらいは保険料が上がります。

これも、こういう仕組みだと言えばそれまでですが、確かにデメリットに感じられるはずです。

40歳になったら保険金額を減らしてしまえば問題解決

ただ、これに関しては、実はそれほど大きなデメリットではありません。というのも、生命保険の死亡保険というのは、年齢が上がると保険金額が下がるからです。

個人が生命保険に入る目的は、被保険者の将来の給料の補填です。その人が生きていたら稼げたはずの給料を、生命保険で補うわけですね。

ということは、被保険者の年齢が上がれば、保険金額は下げて良いはずです。つまり30歳から40歳になったら、保険金額が下げられるわけです。そうすると、その分、保険料は安くなります。

これで完全に吸収できるとは思いませんが、保険料の負担がそれほど重くならないのは間違いないでしょう。


  1. 被保険者が何であるかは繰り返し書いていますが、大事な事なのでもう一度確認しておきましょう。その人の生死で保険金や年金を払う判断をする人の事ですね。死亡保険だと、被保険者が亡くなると、死亡保険金が支払われます。 []

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